
一流のビジネスパーソンがもっとも注目しているのは、「食事」。貯まる業務。求められるスピードの時代に、あらゆる「脳疲労・ストレス」を消して、トップコンディションを保つことがなによりも重視されています。各界のトップアスリートの結果をサポートし続けてきた最強栄養学士の著者は、「脳も肉体の一部」と断言します。疲れを取り除き、集中力や思考力を最大に上げる食事法を紹介します。

午後の会議で発表をすることが決まっているなら、プチトマトを食べましょう。「実のもの」には、どんな状況でも大切な種を守る力があります。たとえば、プレッシャーのかかる時は、「実のもの」の力を借りましょう。エネルギッシュに動きたい、運動して減量したい時は、緑の「葉のもの」を多めにとる。休みの日にリラックスしたいときには、「土の下にあるもの」です。根菜類たっぷりのシチューや煮物を食べたらほっとします。

スイーツの中でも体脂肪をつけやすいのは、白い砂糖、白い粉(精白粉)、白い油脂(サラダ油、ラード)が多く使われているケーキ類です。また、精製された白い砂糖は吸収のスピードが速く、食べると血糖値が急激に上がります。そうすると、血液中に増えた糖分を細胞にとりこもうとして、すい臓からインスリンが大量に分泌されるため、今度は血糖値が一気に下がるのです。低血糖になると脳やからだに栄養素が供給されにくくなって、冷や汗が出たり、脱力感や意欲の低下に見舞われたりします。

噛めば噛むほど食べ物は細かくなって表面積が大きくなるので、それだけ消化酵素と混ざりやすくなります。しかも、噛むことの効能はそれだけではありません。噛むことによって消化吸収のスイッチが入り、消化酵素が出てくるのです。そして、これを一カ月、続けてみてください。驚くことが起きるでしょう。自分でもはっきりわかるくらい、体形と体調が変わるはずです 。

午後にプレゼンが控えているとき、昼食に脂っこいものは避けてください。油分をとり過ぎると血液がドロドロになって、流れが悪くなります。血流が悪いと、脳にエネルギーであるブドウ糖や酸素がじゅうぶん供給できず、集中力や判断力が損なわれてしまうのです。「絶対勝つぞ!」と景気づけにカツ丼なんてもってのほか。もしカツ丼を食べるなら、プレゼンを終えた打ち上げのときにしましょう。

歩くときも、座って仕事をするときも、脳がストレスを感じない位置を保てることこそが、脳のコンディションを保つコツです。そのために、起立筋といわれている腹筋背筋がないと、脳の位置が保てません。脳が新たな刺激を受けるというのも、運動が仕事にプラスになる理由のひとつだといっていいでしょう。

からだをつくるのに必要な栄養素がきちんと食事でとれているのなら、サプリメントは不要です。三食きちんと食事をとる。そのうえで、「今日は野菜が少なかったから、ビタミンCのタブレットを飲んでおこう」「トレーニング中でタンパク質をもっととりたいのだけれど体重は増やしたくないので、プロテインで補完しよう」というのが、サプリメントの正しい利用の仕方だと思ってください。