蒼空 叶:あおぞら かの

魔導書を探索中の司が潜入した学園で知り合った少女。好奇心旺盛で、不思議なこと、未知のことに興味シンシン。一見すると何にでも興味を示す普通の女の子っぽいが……。
黒鳥 司:くろどり つかさ

シロとともに各地を巡り失踪した実の妹を探す傍ら、とある組織からの依頼で「魔導書」を捜索し、発見しだい回収している。常人が触れると正気を失ってしまう"魔導書"を自在に操る。
シロ

司が所有する魔導書。司のことを「ニーサマ」と呼んで慕うが実際には妹ではない。名前のとおり白紙の魔導書であり、他の魔導書とは異なる特殊な術式を行使する。

「………… 美味いか?」
「はい、ニーサマ」
その少女は真っ白な髪をしておりその肌も驚くほどに白い。
「シロは甘くておいしいと思います」

「うー…………」
教室の自席の机で突っ伏して叶は唸る。刺激を好む彼女にとって学校というのは実に退屈な場所だ。
「また退屈?」
友人の声に叶は顔を上げて隣を見る。

「無作為に選択された記述による魔術を行使」
言葉とともに叶のその体が蒼く強い光を放ち、その周囲に蒼色の炎が纏うように現れる。
