薬と体調の悪化、負の連鎖に歯止めを!

本書では、私が数多くの患者さんを診てきた〝現場経験〞に基づき、必要のない薬にはどんなものがあるか、体調を悪化させる薬をどのように減薬・断薬していけばよいか、薬の服用を含めた日常生活のなかで、体内に溜まった毒を排出するにはどうすればよいかなどを述べていきたいと思います。本書は、「このまま薬漬けで本当に良いのか」を問う本でもありますが、さらに「真の健康を手に入れるためには、心や意識の重要性にも目を向けていただきたい」と願う本でもあります。
高血圧は基準値がつくった病気?

「高血圧に相当する人は、4300万人と推計される」というのです。とんでもない数字ではありませんか。いったいどうやってはじき出されたのか。キーワードは「基準値」、つまり血圧がどのくらいであれば高血圧と見なすか、という点にあります。
その薬、本当に必要?

病気を治すはずの薬が、なぜ治療の妨げになるのでしょうか。一番大きいのは、ほとんどの薬が自然界にも、私たちの体にももともと存在しない化合物であるため、そもそも人間の生体に馴染むわけはないことです。つまり、あらゆる薬は基本的には毒なのです、しかしその毒がどうしても必要な事もあるのです。それを上手に使っていくのが医師と患者の共同作業ではないかと思うのです。
うつ病患者が急増しているワケ

患者数が急増したのは、1990年代からです。理由は二つあります。一つは、製薬会社が「うつは心の風邪」なるキャッチフレーズを掲げて、大々的なキャンペーンを繰り広げたことです。それにより精神科や心療内科を受診することへの心理的な敷居が低くなりました。もう一つは、うつ病の定義が拡大解釈され、たとえば身内を亡くして一時的に気分が落ち込んだり、仕事上の強いストレスから不眠や抑うつ症状になったり、はっきりとした原因があるものまで、うつ病としたのです。
降圧剤で脳梗塞に?

ここに興味深いグラフがあります。1970年前後を境に、両者の死亡率が逆転しているのです。この間、何があったのか。実は降圧剤の消費量が増えているのです。あくまで私の仮説ですが、日本人の栄養状態が良くなり、血管が丈夫になったおかげで脳内出血は減ったものの、降圧剤が一つの原因となって脳梗塞が増えた、という見方ができます。
鼻うがいとあいうべ体操で鼻すっきり

鼻腔、副鼻腔、上咽頭、扁桃の環境改善は、健康に欠かせない大事な要素。鼻うがいとあいうべ体操で、すっきりさせましょう。鼻腔、副鼻腔、上咽頭、扁桃の環境改善は、健康に欠かせない大事な要素。鼻うがいとあいうべ体操で、すっきりさせましょう。この体操は〝顔の筋トレ〞になり、自然と口呼吸から鼻呼吸に シフトできます。
頭皮マッサージで血行促進

やり方は簡単。まず頭頂部の中心にある「百会」というツボを、両手の人差し指・中指・薬指の3本で押します。次に少しずつずらしながら、5回ほど押します。さらに頭皮を動かすようにしながら頭全体をほぐし、最後に親指でうなじを軽く押します。やってみるとわかりますが、とてもスッキリします。百会は血行をよくするツボなので、不眠や頭痛、ストレス解消などの効果が期待できます。