おいしく食べるためのご飯の秘密、大公開!

私が、面倒でも「家でごはんが食べたい」と思うのは、そのほうが断然おいしい、と思っているから。さっと炒めただけのキャベツも、フライパンで焼いただけの鶏肉も、パン粉をつけてカリッと揚げた椎茸も、パクリと食べると「う~ん、おいし~!」とニンマリします。それでも、やっぱり夕方になると「面倒だなぁ~」と毎日思います。だからこそ、自分を励ますテクも必要。レシピを単純化した「1行レシピメモ」を冷蔵庫の横に貼っておいたり、絶対に失敗しない合わせ調味料を考案したり。キッチンでのストレスをなくす工夫が、めげそうになる気持ちを乗り越えて、ごはんを作り続けるエンジンをかけてくれます。どんなに簡単でも、どんなにラクに作れても、おいしくなければ意味がない、と思っています。「おいしい時間」が次にごはんを作る力を生み、仕事でのやりがいとは、まったく別の場所にある「幸せ」を思い出させてくれる─。
火にかけて15 分、火を止めて15分。

ポイントは、火を止めて余熱で肉に熱を通すこと。鍋におまかせすることで、鶏肉がふっくらジューシーに仕上がります。 蒸し終わったスープで作るチキンライスも 蒸し鶏を作るのは、このご飯を炊くためと言っても過言ではないぐらい、おいしい。きゅうりのせん切りと一緒に大皿に盛れば、これひと皿で大満足。おもてなしランチにもよく作ります。
酸っぱいおかずでバランスをとる

春雨をゆでている間に、きゅうりやハム、ちくわなどを切って、甘酢にどんどん放り込むだけ。もやしはゆでるとカサが減るので1袋丸ごと使います。こんなにたくさん食べられる?と思いながら作りますが、毎回ペロリと平らげるほど、大好きなおかずです。
考えるのが面倒なら、じゃがいも料理

これはおいしい!というじゃがいも料理を決めておくと、買い物に行けない日や、作るものに迷った日に助かります。ゆでてポテトサラダに、つぶしてマッシュポテトに。手の加え方によって違うおかずになるので、毎日じゃがいも料理が続いたってへっちゃらです。
ほめられおかずを作る

間に余裕がある日に、いつもより30 分ほど多めの時間で作るのは、夫や来客に評判がいい、わが家流のごちそうです。料理は、見栄を張って作るものではなく、誰かに喜んでもらうもの。だからみんなが「おいしい!」と声を揃える定番を何度も作ります。
デザートは一週間分を作りおく

なくてもいいけれど、あったらうれしい。そんなスイーツを手作りするなら、なるべく長持ちさせたいもの。そこで、まとめて作りおけるもの、保存がしやすいものを考えました。食後のデザートタイムは、一日頑張って働いたごほうびになります。季節ごとのコンポートを作ります。イチジクなら一度に8個と大量に作り、毎日飽きずにいただきます。
道具のはなし

いい道具とは、自分の料理のスキルに合っていればそれでいい。下手なら下手なりの、身の丈の道具を選べばいい。老舗の有名店の逸品でも100 円ショップのグッズでも、日々のごはん作りの手助けをしてくれる。それが使いやすい、いい道具だと思います。