ラシェル、王太子妃になる条件をクリアするために奔走! 闇の精霊に迫る異世界ハッピーファンタジー、第三弾!
KADOKAWA「ComicWalker」にてコミカライズ好評連載中!
アンナの複雑な事情を知り、その悲しみを分かち合ったラシェル。 そんなある日、国王陛下からは王太子妃として認めるための難しい条件を提示されてしまう。 覚悟を決めたラシェルは、条件をクリアするために奔走するのだが――
悪役令嬢が精霊と共に未来を変える、異世界ハッピーファンタジー、第三弾!
―やはり、私はもう一度あの森に行かないことには何もわからないわね。 あの森で起こったこと、そして最後の声の主がこの時間を遡り魔力を失った鍵を握っていると思うから。
「ラシェル、目を瞑って」 少しの沈黙の後、殿下は先程の空気を変えるように、明るく声を掛ける。 「うん、よく似合う」 殿下の視線を辿って自分の首元を確認すると、そこには付けた覚えのないネックレス。
「アンナさんが手紙で仰っていたでしょう? 我が家の一風変わったお菓子を食べてみたいと」 「これが、その……不思議な料理なのですね」 「そうよ。これはね、マンジューというのよね? サミュエル」
「僕はレオニー・ミリシエ。お会い出来ることを楽しみにしておりました」 アルトの声で名乗った彼女は、涼やかな微笑みを浮かべ、手袋越しに私の手を取り、甲に口づけをした。
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