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クラスのぼっちギャルをお持ち帰りして清楚系美人にしてやった話

柚本悠斗:著者 / magako:イラスト / あさぎ屋:その他

クラスのぼっちギャルを拾った。

転校を控えている高校生の明護晃はある雨の日、近所の公園でずぶ濡れになっている金髪ギャルのクラスメイト、五月女葵を見かける。
「……私、帰る家がないの」
どう見てもワケアリの葵を放っておけず、自宅に連れ帰るのだが――
「お風呂、ありがとう」
「お、おう……」
葵の抱える複雑な事情を聞いた晃は人助けだと思い、転校までの間、そのまま一緒に生活をすることに。
はじめて尽くしの同居生活に戸惑いながらも、二人はゆっくりと心の距離を近づけていき――。
これは、出会いと別れを繰り返す二人の恋物語(ラブストーリー)。

定価:704円(本体640円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2021年9月14日(火)
  • ISBN:978-4-8156-1092-0
  • サイズ:文庫
  • ページ数:272
  • 付録:-
  • 明護晃(あかもりあきら)

    主人公。高校一年生。家庭の事情で、転校までの間一人暮らしをしている。雨の日に近所の公園で葵を拾い、そのまま同居することに。本人には自覚がないが正義感が強く、困っている人を見過ごせない性格。

  • 五月女葵(そうとめあおい)

    高校一年生。晃のクラスメイト。金髪で不登校気味、どこか人を寄せ付けない雰囲気からクラスで浮いている少女。行く宛のなくなったところを晃に拾われ、そのまま同居する。不良ギャルのように見えるが――?

  • 浅宮泉(あさみやいずみ)

    高校一年生。晃のクラスメイト。いつも明るく元気いっぱいで、ムードメーカー的な存在。葵のことも気にかけており、学校に来た際はよく話しかけている。見た目に反して和風テイストなものが好き。

  • 「お風呂、ありがとう」

    風呂上がりの五月女さんに目を向けて、思わずドキッとしてしまった。

    少しだけ湿った長い髪に、温まったことでほのかに紅く染まった頬。

    なにより、女の子が男物の部屋着を着ているアンマッチなシチュエーションに男のロマンを感じざるを得ない。

  • なんて思った時には時すでに遅しなわけで。

    「晃君……」

    気配を感じた瞬間、名前を呼ばれて振り返る。

    そこには、顔を真っ赤にしている葵さんがいた。

    なんとも言葉にしがたい表情を浮かべて肩をぷるぷる震わせている。

  • 背後から聞こえた泉の声が頭を超えて森の中にこだまする。

    「あれれ? もしかして晃君、なにか別の格好を期待してた~?」

    「してねえよ!」

    してたに決まってんだろ。思春期男子の気持ちを弄びやがって!

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著者紹介

第七回GA文庫大賞《奨励賞》にてデビュー。著書に『姉と妹の下着事情。』、『家に帰るとカノジョが必ずナニかしています』、『きれいなお姉さんに養われたくない男の子なんているの?』など。

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