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カワイイけど慎重すぎるお嬢様の笑わせ方2

りんごかげき:著者 / あゆま紗由:イラスト

優しくて、……大好き

こっそりバケーション中?
氷風呂、温泉旅行、ボーリング
二人だけでアオハルを満喫する夏休み編に突入!

 

「ここは浅花水族館! あたし桃猫ハルは、特別な人と一緒に来ています。この後、旅館でお泊まりの予定よ。以上、浅花水族館からでした!」

好きな人と過ごす初めての夏休み。デパートの福引で一等が当たった僕と桃猫お嬢様は、温泉旅行に二人っきりで出かけることになった。
そして、二人で一緒に露天風呂に入りながら眺めた、七色の花火――。
「も、桃猫の方がきれいだよ……」
「ええー?」

さらに夏を満喫しようと、僕たち二人だけの初チャレンジで大忙し!?
桃猫がくれたミサンガにこめた願いを知っても、君は僕にだけ笑ってくれるのかな? 人見知りな二人のぶきっちょな恋物語・第二幕。

定価:748円(本体680円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2022年4月14日(木)
  • ISBN:978-4-8156-1187-3
  • サイズ:文庫
  • ページ数:240
  • 付録:-
桃猫ハルは、さみしそうにステージから去ろうとしてしまった。

「ええ、そうです……。あたしには……友達がいませんっ!」

彼女は、『誰とも友人関係になるつもりはない!』と語りたいのか?
でも、その本心はきっとちがうように、僕には思えていた。

月曜の昼休み。桃猫は食堂で、スペシャルいちごパフェを食べることになった。

「んーっ!」

おっきいパフェをおいしそうに「んーっ!」と頬張る桃猫は、可愛さの結晶体みたいなものだったが。
最初、桃猫はやる気満々で食べていた。無表情のどこかに闘志がみなぎっていることが、僕だけに分かっていた。

かわいい桃猫の写真を、花畑で記念撮影しようと試みる。

「SNSに写真アップするには、あたしの許可が必要ですよ?」

僕は、露店で花冠を買って、桃猫にプレゼントしてあげた。
どんな反応を返してくれるか不安だったが、瞳がキラキラしていたので、うれしいようだった。

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著者紹介

りんごかげき

第12回GA文庫大賞<銀賞>受賞作、『俺とコイツの推しはサイコーにカワイイ! 』にて商業デビュー。

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