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嫌われ者の公爵令嬢。

池中織奈:著者 / 淵゛:イラスト

幼い頃に、とある高貴な女性に「悪役令嬢」のレッテルを貼られて、貴族社会で孤立してしまったオティーリエ。

苦しい立場で耐え続けながら、王族や貴族の子女が入学する学園に入ることに。
年々酷くなる周囲からの対応に耐えながら、オティーリエは学生生活を続ける。なぜなら――
学園内で婚約者が見つからなければ、オティーリエは貴族の地位を棄てて平民になる約束を両親と取り付けていた。

私の名前はオティーリエ・シェフィンコ。

シェフィンコ公爵の一人娘にして――、自他認める嫌われ者の公爵令嬢である。
王太子妃からよく思われていないため、周りに嫌われまくっている私が貴族ばかりの学園に通う。

定価:1,320円(本体1,200円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2022年1月14日(金)
  • ISBN:978-4-8156-1357-0
  • サイズ:B6判
  • ページ数:280
  • 付録:-
私の名前はオティーリエ・シェフィンコ。
王太子妃に嫌われていて、“悪役令嬢〟と呼ばれている。

「わたくしには疚しいことは何もございませんから」

 平民になることを目指している私に、学園生活二年目にして二人の友人が出来た。
 何を考えているか分からない素性を隠しているようなイフムート。
 王太子妃や第二王子たちに好かれている“運命”の人であるナーテ様。
 残り半分の学園生活がどんな風になるのか、私には想像がつかない。だけどこれからの学園生活を思うと私は何処か楽しみな気持ちを感じていた。

ここは私のお気に入りの場所なの

「オーリーって、本当に全然“悪役令嬢”なんかじゃないよね」

 学園で初めて出来たお友達と出かけられることになったのに、ここで終わりなのももったいない気がする。
「オーリー、またこうして出かけようよ。今回はこれで終わりにしてもいいんじゃない? オーリーも今回はしゃいでいるから明日に影響しちゃうかもだしさ」
「も、もうちょっと遊ぶの。それに私、子供じゃないんだからそんなに明日にまで影響なんてしないわ」

お前!! ナーテをどこにやった!!
私は運命を見つけたのだ。お前が王子妃になれることはないからな!!

「ええ。存じておりますわ」

 第二王子たちは、私の姿を見て嫌そうな顔をする。
 私は恭しく頷く。
 本当にこの人と話していると疲れてしまうものである。

キャラクター紹介
  • オティーリエ・シェフィンコ

    王太子妃に“悪役令嬢”と断罪された公爵令嬢。
    王侯貴族の学園に通うこととなる。

  • イフムート

    隣国からやってきた留学生。
    オティ―リエに興味を抱く、謎多き少年。

  • ナーテ・ウェシーヤ

    王太子妃の寵愛を受ける少女。
    数名の男性にとっての“運命”であるらしい。

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著者紹介

池中織奈(いけなか・おりな)

「小説家になろう」を中心に執筆活動中。多くの作品を商業出版している。

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