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「子ども繊細さん」への声かけ

時田ひさ子:著者

敏感な子どもへの伝え方・距離感・接し方がわかる!

「今日、学校どうだった?」……その一言が子どもをもっと繊細にさせているかも
「子ども繊細さん(HSC)」の特性から声かけ、距離感、サポートまで全部わかる!

「HSP」「繊細さん」という言葉が市民権を得て久しいですが、もちろんこうした特性をもっているのは私たち大人だけではありません。
環境の変化が激しく、学校では多対一で見られることから「自分の子どもはHSP(HSC)かもしれない」と気づくことができず、子どもに適切なサポートもできないことがあります。もちろん親側は、自分の子どもが大丈夫かと心配が尽きず、一挙手一投足に気を配っているでしょう。
しかし子どもたちの世界はもっと敏感で直接的です。「もしかして……」と思ったときにはすでに重大なトラブルとなっていることもあります。だからこそ、子どもの小さな反応や言動について、親を含めた私たち大人は理解をし、適切な声かけについて知っておくべきなのです。

そこで本書では、自身もHSCの子を持ち、接し方に悩んだ経験のあるHSP専門家の著者が、HSCといわれる彼ら「子ども繊細さん」の特性を解説。
そして、
・環境の変化に敏感で驚きやすい
・自分の話や相手の話にすぐ泣いてしまう
・相手を気遣いすぎて自分の気持ちを言えない
・学校で見かけると元気そうなのに、家に帰ってきたら沈んでいる
・頑張っているのに、みんなの普通に追いつけない
・服の素材が気になって着られない
などの子どもの言動に直面したときに、親をはじめとする大人の適切な「声かけ」や「距離感」、子どもの生きづらさをすくってあげる「ストレス回避方法」、HSCの才能や特性を生かすための「子どもが繊細なままで生きやすくなるサポート方法」などを具体的に紹介します。

尊重されるべき子どもの“個性”を、“変な人”という言葉でラベリングさせないための「子ども繊細さん」本決定版!
本書を読めば、きっと子どもへの悩みや不安は解消されるはず!

第1章「うちの子、敏感・繊細すぎて生きにくそうだな……」それ、“HSC 敏感っ子”かもしれません
<カウンセリング1> 「うちの子、繊細過ぎるんじゃないかと思って……」
「うちの子、ちょっと生きにくそうだな」と思ったらチェック 診断テスト
「子ども繊細さん」は5人に1人! HSCは「育て方」の問題ではなく生まれつきの性質
“子ども繊細さん”の「考え方・感じ方のくせ」を具体的に知ってみよう
子どもの「敏感さ・繊細さ」を、あなたにもある「個性」だと捉えなおしてみよう

第2章「よかれと思って……」それ、実は“子ども繊細さん”には逆効果
<カウンセリング2> 「攻撃性や問題行動があるわけではないけれど、繊細すぎるからつい助言して助けてしまうんです」
「大きな問題に発展しないように、少しでも生きやすくしてあげたい」という親の心理と子どもとのギャップ
“子ども繊細さん”には「こうしなさい」「我慢しなさい」ではなく、そっと支えてあげることが大切
子どもを変えずに「こういうときにこうしてみたらうまくいくかも」の声かけやサポート、距離感が重要
かえって“子ども繊細さん”を生きにくくしてしまう「親側のタブー」を知ろう

第3章 繊細すぎるがゆえの生きづらさをすくってあげる声かけ
<カウンセリング3>「繊細すぎて、どうやって対応すればもっと子どもが生きやすくなるかわからなくて……」
子どもの感情を理解させるために親ができる「言語化」の助け
子どもの言葉を遮らない声かけと傾聴
「この服チクチクするから嫌!」服の素材が気になって着られない→「そっか、嫌なんだね。じゃあどうしたい?」オウム返しと親側の事情を伝えて、自己主張を促す
「学校に行くの嫌」環境の変化が苦手で驚きやすい→「そうなんだね」受け止めて話したくなるまで待って“対話”につなげる
自分の話や相手の話にすぐ泣いてしまう→「大丈夫?」は禁句! 子どもの“あるある”に出合えるように心情を提案してあげる
相手を気遣いすぎて嫌だと言えない→「嫌だって無理に言わなくて大丈夫」相手の気持ちと自分の気持ちを大切にできる方法を提案する
相手を気遣いすぎて自分の気持ちを言えない→「そうだね、あの子はこうしたいって言ってたね。じゃあお母さんに○○ちゃんはどうしたいのか教えてくれるかな?」相手の気持ちをくんでから自分の気持ちを言うよう促す
学校で見かけると元気そうなのに、家に帰ってきたら沈んでいる→何も声かけしなくてOK! 誰にでもある二面性を大切にしてあげる
顔色をうかがって自分の意見を言えずに他人を優先してしまう→「他の人のことを考えられるのは本当にすごいことだね。でもお母さんはやっぱり○○ちゃんが大切だから、○○ちゃんも一緒に大切にしてあげてほしいな」子どもの個性を認めたうえで自分を大切にすることの重要性を提案してみる
にぎやかにほかの子が遊んでいる輪の中に入りたがらない→無理に人の輪に入らなくていい。大勢の中に入ると自己主張が極端に減ってしまうことを理解しよう
「泣いたらダメなのわかってる」どこか達観していて子どもらしさに欠けているように見える→「何がダメだと思ってるのかな?」自分で課しているマイルールを言葉にしてもらうよう促す

第4章「子ども繊細さん」にそっと提案するストレス回避方法(自己理解)
<カウンセリング4>「どうすれば子どもがストレスを感じずにいられるようになるかわからなくて」
人生でストレスを完全に排除することはできないという前提をもとう
まずは「否定されない」と思ってもらうための親子関係構築から
「親だけではない」子どもの周りの地道な環境づくり
「お母さんに言いたいことはある?」と発言を促してみる
「嫌なら近寄らないという方法もあるよ」ストレス回避方法の“提案”をしてあげる
「他の子とは考え方が違うんだね」他者との感受性の違いを示す
「あなたはあなた、あの子はあの子でいいんだよ」他者と違うことを受容してあげる

第5章「子ども繊細さん」をそっと“繊細なままで”生きやすくするサポート
<カウンセリング5>「将来一人でも生きていける子に育ってほしいのですが、どうすればいいのかわかりません」
子どもが才能を発揮できるようにするために
「こうしたい」を叶えて成功体験をつけるための挑戦と経験
子どもが自分の「繊細さ・敏感さ」と仲良くなるために
子どもが「自分の本音」を言えるようにしてあげるために
子どもが「やりたいこと」を見つけてできるようにするために

定価:1,650円(本体1,500円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2024年12月8日(日)
  • ISBN:978-4-8156-2764-5
  • サイズ:46判
  • ページ数:208
  • 付録:-

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