SBクリエイティブ

人生で後悔しているたったひとつのこと

刀根健:著者

ステージ4B、全身末期がん生還者が語る限りある人生の使い方

僕はもうすぐ死ぬ。その時、胸に去来した悔恨と悔悟

2016年、僕は、突然、肺がん告知を受けた。それも一番深刻なステージ4。すでにリンパにも骨にもがんが転移し、手術も放射線治療もできない状態だった。

「治らないのですか?」
「治りません」

医師は、きっぱりと言った。

僕は命の導火線がぱちぱちを音をたて、燃え進んで行く様子が浮かんだ。
しかも導火線はあとわずかしか残っていなかった。

僕はいつかは「死ぬ」ということを、知識では知っていた。
そして「死ぬ時に後悔しないように」と、自分なりに実践してきたつもりだった。

しかし目の前に「死」が現れ、唐突に断崖絶壁に立たされた。
足元は底なし真っ暗闇だ。
それは、頭で考えていたものや分かっていたものと、違っていた。
「つもり」と「体験」は、まったく別物だった。

命の導火線がわずかしか残っていないと分かったとき、僕は慌てふためき、動揺し、不安や恐れに取りつかれ、死を恐れ、強気と弱気の間を行ったり来たりジタバタとさまようことになった。

後悔しないように生きてきたつもりでも、実際に死に直面すると、みっともないほど右往左往した自分がいた。

しかし、そうしたいくつもの後悔により、僕は、思いがけず、人生の真実を知ることになる。

僕は、もうすぐ死ぬ。

その現実は、僕に、人生の意味、ほんとうに大切なこと、そして、限りある時間の使い方を教えてくれたのだ。

本書では、僕が体験し、そのときに感じ、考えたことをそのままお伝えしたいと思う。

それが誰かのご参考になれば、僕もがんになった甲斐があるというものだ。こんな嬉しいことはない。

1 もっと妻と話をしていればよかった
2 もっと生きたかった
3 もっと身体を大切にしていればよかった
4 あんなに頑張らなければよかった
5 もっとリラックスしていればよかった
6 もっと自分の本音に気づいていればよかった
7 もっと愛すればよかった
8 もっとやりたいことをやればよかった
9 もっと早く助けてといえばよかった
10 もっと早く降参していればよかった
11 もっと幸せを理解していればよかった
12 人生で後悔しているたったひとつのこと

定価:1,760円(本体1,600円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2025年3月26日(水)
  • ISBN:978-4-8156-2821-5
  • サイズ:B6変
  • ページ数:224
  • 付録:-

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著者紹介

著者・刀根健

1966年、千葉県出身。産業カウンセラー、TAインストラクター上級。東京電機大学理工学部卒後、大手商社に入社。心理カウンセリングの資格取得コースの開発や、人事部門での教育・研修・制度を担当。人事制度の改革や風土改革等のコンサルティング、企業や病院におけるコミュニケーションやリーダーシップ開発の研修の人気講師として活躍する。しかし、2016年9月1日に肺がんステージ4と診断。2017年6月13日に脳転移治療のため1ヶ月入院。精密検査で脳の他に両目(眼内主腫瘍)、左右の肺、肺~首のリンパ、肝臓、左右の腎臓、脾臓、全身の骨転移が新たに見つかる。医者に「いま心臓が止まってもおかしくない」と告げられる。その絶望的な状況で不思議な神秘体験をする。その神秘体験後、奇跡的に回復。2017年7月末の診察で癌はほとんど消失する。現在はその体験を通しての気づきを元に講演、セミナー、執筆などで活躍中。著者に『僕は、死なない。』(SBクリエイティブ)がある。

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