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千夜千花物語

枝豆ずんだ:著者 / さくらもち:イラスト

~王弟殿下と飛んで火に入る夏の悪女~

妖精の花を咲かすため、
多くの人に愛された物語を毎夜語ってあげましょう

気が付いたら修羅場だった。
不貞と殺人未遂の罪を着せられ、夫らしい男に断罪されている。さっきまで日本の自分の家にいて、その記憶がはっきりしているのに、知らない世界で「悪女」「魔女」と大勢に罵られている。
全力疾走で逃げ出し、ひと気のない枯れた庭に駆け込んだ。
そこには死神のような青白い顔の男性がいて、自分を見ても悪女だと罵らない。つまり、敵じゃないということは味方になる可能性があるっていうことだ!
悪女アザレア・ドマの体に入った「私」は男性に助けを求めた。その人が、呪われた王弟イドラ・マグダレアとも知らず。
妖精の粉を服用しなければ命が削られていくイドラは、妖精のために庭の花を咲かせなければならない。しかし、妖精の花は「多くの人に愛された物語」がなければ咲かない。二十年以上国中の物語を花に聞かせ続けた結果、もう物語は尽きてしまった。
そんなイドラが見つけた「異世界の娘」。イドラは自分の命のためにアザレアを抱きしめて、周囲に宣言する。
「彼女の浮気相手は俺だが?」

定価:1,430円(本体1,300円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2025年7月10日(木)
  • ISBN:978-4-8156-3612-8
  • サイズ:46判
  • ページ数:304
  • 付録:-
  • アザレア・ドマ

    私は、この体の人じゃないんです!
     
    現代から異世界に転生した元OL。気づいたら断罪され、逃げ込んだ場所で変わり者の王弟に出会う。そこからの人生は急展開で――

  • イドラ・マグダレア

    小娘、何か話してみろ!
     
    妖精の花が生み出す粉を飲まないと魔物になってしまう呪いをかけられたダークヒーロー。アザレアを助けたことで、人生が変わっていく。

  • 神獣ソドム

    私は貴女を殺すためにここへ来た
     
    スレイン王国の初代国王と契約した神獣。現在の国王の命によりアザレアを殺しに来たのだが……。

  • タリム

    この状況でまだ己の罪を認めぬとは……
     
    イドラの兄で、スレイン王国の現国王。周りからの評価は「善良で悪くない王」だが、内心はかなりの小心者。

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著者紹介

著者・枝豆ずんだ

著:枝豆ずんだ
投稿サイト「小説家になろう」や「アルファポリス」で活動中。著書に『出ていけ、と言われたので出ていきます』(ツギクルブックス)、『千夜千食物語 敗国の姫ですが氷の皇子殿下がどうも溺愛してくれています』(アース・スター ルナ)などがある。

イラスト・さくらもち

イラスト:さくらもち
ライトノベルのイラストなどで活躍中。『人渣反派自救系統 クズ悪役の自己救済システム』(Pleiades Press)や『生贄第二皇女の困惑 敵国に人質として嫁いだら不思議と大歓迎されています』(アース・スター ルナ)などを担当。

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