サヴァイヴド ファイブ 2
味方が敵になり、敵が味方になるアセンション。
きれい事では生き残れず、戦うだけでは力尽きる。
蓮、美森、桂太、麻衣子。
それぞれがそれぞれの思いを抱え、生き残りをかける。
はたして最後まで残るのは、誰!?
俺は今、何をした? 蓮の持つ銃が、静かに、冷酷に、その重さを増していく。
人を撃った。殺したわけではない。だが、殺す力を使った。俺は……。
――これが〈アセンション〉だ。
今まで頭だけで理解していた事実が、重く硬い実感を伴って蓮を打ちのめす。殺さなければ、殺される。判りきっていたはずだったのに……。
かりそめの共同戦線は崩壊し、碧チームも鷲羽チームも敵となった。まるで軍隊のように、効率的で系統立った「殺戮」を行う天宮チームも健在だ。
そして一匹狼である尾藤は、その忠実なしもべであるところの「恐怖」を武器に、次々と参加者達を狩っていく……。
蓮は、この絶望的な情勢の中、新たな試練にさらされることになる……。
生き残るのは誰だ!?