はじめての業務分析
ヒアリングからモデル作成まで
システム化・IT化はもちろん、あらゆる業務改善の基礎となる「業務分析」。本書では、システム構築の中で求められる「業務分析」について、基本的な考え方から、ヒアリングのコツ、UMLを使ったモデル作成まで、できるだけわかりやすく解説します。
「業務分析」を行う理由は、現在の業務を誰が見てもわかるように整理し、問題点や課題を見つけることにあります。現在の業務の把握もなしに、業務を改善できるといったことはありえません。物品の不足分を発注するには、まず棚卸しが必要であるように、改善点を洗い出すには現状の確認が必要なのです。
一般的に人が一度に考えられる範囲は有限ですが、全体を小さな単位に分割することで目が届く狭い範囲を個別に分析することができます。そういった考えから、本書では、最初に全体から任意の部分を「コンポーネント」という単位で切り出して分析していく「コンポーネントモデリング」という方法論を採用して、“業務とは?”“分析とは?”といった基本的な疑問から、ヒアリングのコツ、UMLを使ったモデル(図)の作成手順まで、イラストと実例を使ってできるだけわかりやすく解説します。
■目次:
◎第1章 業務分析の全体像
◎第2章 ヒアリングとモデリング
◎第3章 業務分析の範囲と情報収集
◎第4章 コンポーネントモデリング入門 ~業務モデル~
◎第5章 コンポーネントモデリング入門 ~情報モデル~
◎第6章 コンポーネントモデリング入門 ~機能モデル~
◎第7章 モデルサンプルの解説
◎付録A 早引きUML2ダイアグラム
◎付録B 参考文献
◎付録C モデリングツール
◎付録D さらなるモデルサンプル