最高の付加価値を生み出すトップエンジニアの思考法
AI時代を生き残る差別化の極意!
「キーエンス」は、営業利益率(売上高に占める営業利益の割合)が平均で50%を超え、屈指の高収益企業として知られています。社員の平均年収が2000万円を超えることでも有名です。なぜ、キーエンスは、これほどまでに営業利益の高いモノ作りができるのでしょうか? 「利益が大きい」ということは、それだけ大きな価値を生み出せたということです。利益が大事な理由は、それが市場との答え合わせだからです。
エンジニアの仕事は、「商品を発売して終わり」ではありません。発売したあと、市場からのフィードバックを活かし、より役に立つ商品開発に活かすことができます。エンジニアは、自らの手で直接商品を生み出すことができる職種です。市場感覚を研ぎ澄ますことで、生み出す商品もまた研ぎ澄まされていくのです。
「ただ売れるだけでなく、狙った通りに、狙った客先に売れているか……」。もしそうでなければ、何が起こっているのか洞察して補正する――市場との答え合わせを通して、付加価値を上げていくのです。この本では、ものづくりエンジニアがビジネスへ大きく、深く貢献するための方法を解説してきます。もちろん、エンジニアに限らず、何かを生み出す仕事であれば、本書の内容は間違いなく応用できます。
キーエンスのエンジニア、特に上位のエンジニアに必要なスキルは技術力だけではありません。……(続く)
第1章 なぜキーエンスのエンジニアは超一流なのか?
第2章 最強のエンジニアってどんな人?
第3章 「技術力」の鍛え方
第4章 設計開発の極意① いかに高く売るか
第5章 設計開発の極意② いかに安くつくるか
第6章 設計開発の極意③ いかに実現するか
第7章 技術以外に重要なスキルやマインドセット
再8章 エンジニアとしてのキャリア設計・働き方について
第9章 凡人が非凡人をつくる
おわりに