SBクリエイティブ

最高の付加価値を生み出すトップエンジニアの思考法

馬場次郎:著者

AI時代を生き残る差別化の極意!

「キーエンス」は、営業利益率(売上高に占める営業利益の割合)が平均で50%を超え、屈指の高収益企業として知られています。社員の平均年収が2000万円を超えることでも有名です。なぜ、キーエンスは、これほどまでに営業利益の高いモノ作りができるのでしょうか? 「利益が大きい」ということは、それだけ大きな価値を生み出せたということです。利益が大事な理由は、それが市場との答え合わせだからです。

エンジニアの仕事は、「商品を発売して終わり」ではありません。発売したあと、市場からのフィードバックを活かし、より役に立つ商品開発に活かすことができます。エンジニアは、自らの手で直接商品を生み出すことができる職種です。市場感覚を研ぎ澄ますことで、生み出す商品もまた研ぎ澄まされていくのです。

「ただ売れるだけでなく、狙った通りに、狙った客先に売れているか……」。もしそうでなければ、何が起こっているのか洞察して補正する――市場との答え合わせを通して、付加価値を上げていくのです。この本では、ものづくりエンジニアがビジネスへ大きく、深く貢献するための方法を解説してきます。もちろん、エンジニアに限らず、何かを生み出す仕事であれば、本書の内容は間違いなく応用できます。

キーエンスのエンジニア、特に上位のエンジニアに必要なスキルは技術力だけではありません。……(続く)

第1章 なぜキーエンスのエンジニアは超一流なのか?
第2章 最強のエンジニアってどんな人?
第3章 「技術力」の鍛え方
第4章 設計開発の極意① いかに高く売るか
第5章 設計開発の極意② いかに安くつくるか
第6章 設計開発の極意③ いかに実現するか
第7章 技術以外に重要なスキルやマインドセット
再8章 エンジニアとしてのキャリア設計・働き方について
第9章 凡人が非凡人をつくる
おわりに

定価:1,870円(本体1,700円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2024年12月1日(日)
  • ISBN:978-4-8156-2933-5
  • サイズ:46判
  • ページ数:256
  • 付録:-

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著者紹介

著者・馬場次郎

1980年、神奈川県生まれ。東京工業大学情報工学科、同大学院修士課程を修了。小原白梅育英基金給費奨学生。幼少期よりものづくり全般に親しみ、デザインやプログラミングコンテストでの優勝を含め受賞多数。大学在学中、ロボット技術研究会にて歩行ロボットを開発。アメリカSIGGRAPHやフランスLaval Virtualにメディアアート作品を出展する一方、オンラインゲームで約20人のチームを運営。世界最大級MMORPGの日本大会で2連覇を達成する。 2008年、株式会社キーエンスに新商品開発エンジニアとして入社。産業用センサの幅広いジャンルの開発に従事し、新技術や特許の投入で性能と「商品力」を飛躍的に向上させる。2014年、同社で7年ぶりの技術特賞を受賞し、商品賞、特許賞と合わせてトリプル受賞を果たす。メカ、エレキ、ソフトの広範な知見に基づく全体最適とアイデア発想、難課題の「突破力」を強みとする。技術リーダ、開発リーダ、若手育成に邁進すると同時に、国内営業所の約8割、日米約300の客先を訪問するなど、製造業および産業機器のマーケットにも精通している。2023年に同社を退職後、エンジニア育成塾を主催。未来を担う次世代エンジニアの育成に尽力している。

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