SBクリエイティブ

世阿弥に学ぶ 100年ブランドの本質

片平 秀貴:著者

-「秘すれば花なり」-これこそ日本の感動を生み出すブランド創りの原点である。

「観客のハピネスこそすべて」、「驚きと新しさのないところに顧客の支持はない」、「物学(ものまね)こそ新しいアイデアの泉」。驚くべきことに、14世紀に書かれた世阿弥の「風姿花伝」をはじめとする芸術論の中には、今日の混迷するビジネス社会で企業が気づくべき重要な洞察が数多く含まれている。そして、その中核にあるのはいつも、観客に驚きを届けなければというイノベーションへの強い思いである。 世阿弥の「初心」とは、未知のものにチャレンジするときの未熟で初々しい姿勢のことを指し、初心⇒習熟⇒脱皮・挑戦⇒初心、のプロセスを繰り返してはじめて達人の域に達することができると説く。この「初心」をはじめ、「花」、「物学」、「十体」、「男時・女時」等々、斬新な切り口の概念を縦横に駆使しながら、世阿弥は観客を喜ばせるための壮大な体系をつくりあげた。
奇しくもそれらは、著者が過去に出会った数十人を超えるブランド人たち(ファンに愛されるブランドを預かる経営者……ハーレーダビッドソン、ディズニー、ナイキ等)の言葉と一致する。能が650年の歳月を生き抜いてきたように、多くのブランドもできる限り長期間ファンに愛され続けることを目指している。600余年を生き抜いてきた知恵の中に現代のブランド人たちが学び取らなければならないものは多いのである。
本書は、日本の美を深く探求した「世阿弥」の至高の言葉(「花」はイノベーション、「工夫」はクリエイティブ・アイデアなどに置き換え)から、ブランドづくりの極意を読み解く。

【本書に寄せて】
◇人が最終的に求めるものは何か。自らのかけがえのない価値とは何か。そういったことをしっかりと見極め、訴えていくことができたなら、自ずと道は開ける。昨日までは『風姿花伝』から、今日からは本書に学びたいと思う。欧米の経営者にこそ是非読んでもらいたい1冊である。
虎屋 第17代当主 黒川光博

◇よきモノづくりの行きつく先では、つくる人とつかう人の喜びが共振します。片平さんは、世阿弥の「花」をよりどころにこの共振を分り易く説き明かしてくれました。真の顧客満足、社会の幸せを願う、多くの志ある人たちにぜひ読んで欲しい本です。
元花王 社長、会長 常盤文克

◇私が日頃感じていたことが、この本を読んで整理された。片平さんがまとめられた世阿弥の100年ブランドの教えは、永年の繁栄を願う老舗の経営者だけでなく、創業30余年の私たち、さらにはこれから創業しようという若き経営者予備軍の人々も含めて、多くの人のバイブルになると信じています。
ビームス 代表取締役 設楽洋

■目次
プロローグ 世阿弥とブランド
第一章 「花」の巻――顧客のうれしさがすべての出発点
第二章 「裏」の巻 その一―― 「秘すれば花」舞台裏を見せてはいけない
第三章 「裏」の巻 その二 ――「物数を尽くして、工夫せよ」:イノベーションを 起こせ
第四章 「客」の巻――客に上下なく感動を与えよ
第五章 「時」の巻――時の因果に経験たれ
第六章 「初心」の巻――反省と挑戦を怠ってはいけない
エピローグ 世阿弥問答:100年ブランドになるために

■著者略歴:片平秀貴
1970年国際基督教大学教養学部卒業
1975年東京大学大学院経済学研究科博士課程
大阪大学助手、講師、助教授を経て
1983年東京大学経済学部助教授
1989年より2004年3月まで東京大学大学院経済学研究科教授
その他、米国ペンシルバニア大学ウォートン・スクール客員教授、カルフォルニア大学バークレー校客員教授、ストックホルム・スクール・オブ・エコノミクス客員教授等を歴任
ほか、「ブランド・ジャパン」(国内最大規模のブランド調査)企画委員長(2001-)を務める
主要著書に
『マーケティング・サイエンス』(1987年 東京大学出版会)
『パワー・ブランドの本質』(1998年 ダイヤモンド社)
などがある

定価:1,540円(本体1,400円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2009年6月23日(火)
  • ISBN:978-4-7973-5244-3
  • サイズ:483249EC-8045-4953-B9C8-FA32EFC8092C
  • ページ数:216
  • 付録:-

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著者紹介

著者・片平 秀貴

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