
純愛を探せ!2
「女性は不誠実な男、嘘つきが大嫌いです」
「俺はどんな悪徳を司っていたっけ?」
「……ボケられましたか? 虚言と姦淫です。平たく言えば、嘘つきでスケベな魔神です」
「純愛とは、愛を手に入れるまでの過程のみを評しての言葉ではありません。むしろ、その手に掴み取った後、どうやって育み、護り抜くかが重要なのです」
「…………つまり?」
「ご主人様の、ロースペックなお脳用に難易度を下げて説明するならば『手前、カナデ嬢から愛の告白されたからって調子に乗ってんじゃねえぞ! 大変なのはこれからなんだぞ蛆虫もどき! 天狗になって道を過てば、即破談だからな!』と言った所でしょうか」
――かくして、侍女であり、教育係でもあるリビエラによる「純愛調教……もとい、〝教育〟」が始まった。
しかし、カルマが純愛を極めようとすればするほど、事態は思いもよらぬ破滅へと向かっていくのである……。
カルマとカナデ、その愛の行方はどうなる!?
極悪魔神と人間の少女の恋愛模様を描く、純愛純情(?)ラブ・コメディ、第2巻登場!