ボクらのScala ~ 次世代Java徹底入門
次世代Javaとして注目を集めるスケーラブルプログラミング言語Scala(スカラ)の入門書。Scalaが持つ多様性と多機能のバランスをとりながら、Javaの知識を持たない初心者にも十分入門できるように構成しています。
■(序文より)Scalaは文法からアプローチしてはいけません
筆者がScalaプログラミングを始めて2年ほどたちますが、Scala言語の使いやすさ、プログラミングの効率のよさにすっかり魅了されてしまいました。
現在、筆者はScalaを用いてオープンソースのプログラムを開発しています。それらのプログラム開発を通じてScalaプログラミングのノウハウを得ることができました。本書は、そのノウハウを公開することを目的としています。本書の基本コンセプトは「2年前の自分に教えてあげたいこと」です。
Scala(スカラ)は記述能力も高く開発効率も高い言語ですが、言語仕様の膨大さは欠点といえるのかもしれません。しかし、そのすべてをマスターしなければ使いこなせないという言語ではありません。
本書は、オープンソースプロダクトを開発している著者が、自身の経験から判断して、学ぶべきポイントと順番を吟味して解説した内容となっています。「本書を読んで実用的なプログラム開発ができるようになること」が本書の目標です。
【目次】
第1部 導入編
第1章 概要
第2章 Hello World
第3章 入門の入門
第2部 入門編
第4章 基本型と演算
第5章 制御構文
第6章 文字列
第7章 コレクション
第3部 基本編
第8章 関数
第9章 クラスとオブジェクト
第10章 継承とトレイト
第11章 パターンマッチング
第12章 入出力
第4部 実践編
第13章 List
第14章 型パラメータ
第15章 XML
第16章 ケースクラスと抽出子
第17章 単体テストとBDD
第18章 DSL(Domain Specific Language)
第19章 並行プログラミング
Scalaは既存のJava資産を活用しながら、新たな視界をプログラマに提供してくれる言語です。本書を片手に、ぜひ「純粋オブジェクト指向言語」+「本格関数型言語」のハイブリッドワールドに飛び込んでください!