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ひらめきの物理学

マーク・レヴィ:著者 / 森田由子:訳 / 稲葉朋子:イラスト

身近な物理現象を
77のパズルとパラドックスで解き明かす

この本は、“ひらめき”で物理学を楽しむために、いろいろな「難問」、なかでも“パラドックス”と呼ばれるものを集めました。身近な物理現象の素朴な疑問も、それを数学的に説明されると納得してしまいます。この発想の転換の世界をあなた楽しんでください。

この本は、“ひらめき”で物理学を楽しむために、いろいろな「難問」、なかでも“パラドックス”と呼ばれるものを集めました。それでは、物理学を楽しくしてくれる“よい”パラドックスとはどんなものだと思いますか? それは「驚き」「パズル」「教訓」がセットになったものです。本当は間違った結論なのに、まず間違いないと思えるほど説得力がある主張がされていたり、正しい結論なのに一見間違って見えたり、意外性に富んでいるものです。人は、間違いさがしをしたり、意外な発見を友人に話さずにはいられないものです。
パラドックスを解くのは楽しいだけではありません。直感や論理的思考、批判的思考を養ってくれます。そのうえ、まるで高性能のウソ発見器のような役割を果たします。さらに、“よい”パラドックスは、比較的単純で基本的な物理学の問題でさえも、私たちはやすやすと間違えてしまうという現実を突きつけて、慎重さと謙虚さがいかに大切かを教えてくれます。そして頭脳明晰な科学者たちでさえ、基礎的な物理学の、一見単純な問題でミスを犯すこともあることを知ると、なんだかほっとします。

■目次:
第1章 物理学的なパラドックス、パズル、そして素朴な疑問を楽しもう 
第2章 宇宙に関するパラドックス 
第3章 渦巻く水によるパラドックス 
第4章 浮かぶことと潜ることのはざまで 
第5章 流れて噴きだす! 
第6章 いろいろな動く体験   自転車、体操、ロケット 
第7章 コリオリの力によるパラドックス 
第8章 遠心力に関するパラドックス 
第9章 ジャイロ効果のパラドックス 
第10章 熱いものと冷たいもの 
第11章 2つの永久機関 
第12章 帆走と滑空 
第13章 ネコの宙返りと回る地球 
第14章 まだまだイロイロ謎はある! 
付録

定価:2,090円(本体1,900円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2013年2月23日(土)
  • ISBN:978-4-7973-6980-9
  • サイズ:四六/1色
  • ページ数:336
  • 付録:-

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著者紹介

■著者:マーク・レヴィ
アメリカ・ペンシルヴァニア州立大学数学教授。数理物理学者。ユルゲン・モーザーの指示の下、クーラン研究所から博士号を得る。物理現象に関する微分方程式、力学系と幾何学の問題に取り組む。趣味は、数学的な現象を説明するために使用する物理デバイスの収集。また、数学的な問題を物理的に解くことにも取り組んでいる。著書に『機械じかけの数学』(青土社)がある。

■訳者:森田由子(もりた ゆうこ)
1970年、千葉県生まれ。東京大学大学院・理学系研究科にて博士号(理学)を取得。同大大学院・新領域創成科学研究科で助手を勤める。その後、製薬会社を経て、2006年から日本科学未来館に勤務。著書に『生き物たちのふしぎな超・感覚』(サイエンス・アイ新書)がある。

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