
レアル・マドリード vs FCバルセロナ 因縁の100年史
ライバルとは何か。 レアル・マドリードとFCバルセロナ、世界最高峰のスペインリーグで100年来しのぎを削る2大クラブの歴史に迫るスポーツ歴史ノンフィクション。丹念な取材、豊富な歴史資料引用から、これまで語られなかった事実を掘り起こす。
「レアル・マドリードの設立者は、じつはバルセロナ地方の出身だった!」「両クラブ初のトラブルは1906年だった。じつに105年以上に及ぶ因縁を持ち続けている!」など、 因縁の100年史にふさわしい内容が満載の本書。
中央集権の威厳を誇るレアルと、独立心旺盛な地方都市の象徴バルサ。スペインという国の歴史を、それぞれの立場で背負いながら戦う両クラブ。100年ヒストリーを、今ここに――。
マドリード出身の父と、バルセロナ出身の母を持つスペイン人記者が、どちらかのクラブに偏ることなく、ほぼ中立の立場から書き、両クラブのファンだけでなく、イチサッカーファンにとっても興味深く読める。この2つのビッグクラブの因縁には、単なるサッカーの試合だけでなく、スペインという国の歴史的、社会的背景が大きく関係していることを再認識できる。
■目次:
1. レアル・マドリードの創設者はカタルーニャ人
2. 初「クラシコ」の勝者はバルサ
3. クラシコ史上初のトラブル
4. 1916年、最初の大騒動
5. 王の名を授かったレアル、不信感を抱いたバルサ
6. 7日間待った後に、バルサがリーグ優勝