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微分積分学の誕生

高瀬 正仁:著者

デカルト『幾何学』からオイラー『無限解析序説』まで

ギリシャ時代からの難問である作図問題を、「曲線を方程式で表す」という着想に基づいて明快に解き明かしたデカルト。
しかし、なぜ彼は、「曲線の法線を引く」ことに強くこだわったのか。

曲線の接線法と極大極小問題を同じやり方で巧みに解いたフェルマ。
しかし、なぜ彼は、全く異なる問題が同じ方法で解けると見抜いたのか。

「万能の接線法」を発明し、どんな曲線にも接線を引けると言いきったライプニッツ。
彼の言う、「無限小の長さを無限につなげた曲線」とはどういうものであったのか。

微分積分学が生まれ育つまでの数学者たちの思索の森へ読者を誘い、
新しい数学が創られていく過程を鮮やかに描き出す、著者入魂の一冊。

■目次:
第0章 学び始めのころ――《あこがれ》と《とまどい》
第1章 デカルトの幾何学的曲線論
第2章 フェルマの接線法と極値問題
第3章 ライプニッツの無限解析
第4章 オイラーの解析幾何

定価:2,200円(本体2,000円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2015年7月18日(土)
  • ISBN:978-4-7973-7691-3
  • サイズ:四六/1色
  • ページ数:296
  • 付録:-

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著者紹介

高瀬正仁(たかせ・まさひと)
1951年、群馬県勢多郡東村(現在、みどり市)に生まれる。九州大学基幹教育院教授。専門は多変数関数論と近代数学史。2008年九州大学全学教育優秀授業賞受賞。2009年度日本数学会賞出版賞受賞。歌誌「風日」同人。著書に『ガウスの数論』『無限解析のはじまり』(ちくま学芸文庫)、『岡潔』『高木貞治』(岩波新書)、『ガウスの《数学日記》』『dxとdyの解析学』(日本評論社)『高木貞治とその時代』(東京大学出版会)『近代数学史の成立』(東京図書)『紀見峠を越えて』(萬書房)ほか多数。また、訳書に『オイラーの無限解析』『オイラーの解析幾何』(海鳴社)、『ガウス整数論』(朝倉書店)ほか。

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