SBクリエイティブ

竜歌の巫女と二度目の誓い

アマサカナタ:著者 / KeG:イラスト

大切な誓いはね。
違えた時に“呪い”になるの。

これは果たされなかった誓いを巡る
再会と約束の物語。

「私を守ってくださいますか?」
かつて幼き騎士ギルバートと誓った約束は呪いへと変わり、竜歌の巫女は名もなき少女となり再びこの地に生を受けた。
少年に裏切られ、全てを呪いながら生涯を終えたこの世界。十二年の月日が経ち、生まれ変わった少女は奴隷として売られそうになっているところ、青年となった騎士ギルバートに拾われる……それは彼女にとって望まぬ再会。ルゼという名前を与えられ、やがて始まった彼の屋敷でのメイド生活。新鮮な日々、暖かい人たちとの触れ合いと久々に訪れた優しい時間は止まっていたルゼの時間をゆっくりと動かし――。
世界を呪った少女と英雄となった騎士。誓い合った二人が、輪廻を超えて再び巡り合う再会と約束の物語。

定価:737円(本体670円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2020年12月10日(木)
  • ISBN:978-4-8156-0527-8
  • サイズ:文庫
  • ページ数:352
  • 付録:-
  • 竜歌の巫女

    本作主人公の前世。
    人と竜の絆をつなぐ“竜歌の巫女”。
    領主である親の罪の巻き添えより民衆の前で、世界を呪いながら処刑された。
    「守ってくれる」と誓いを果たした幼き頃のギルバートに裏切られたと思っている。

  • ルゼ(メルジーナ)

    本作の主人公。
    再びこの地に生まれ変わった悲しき少女。
    奴隷として売られそうになったところ、かつて誓いを交わしたはずのギルバートと再会してしまう。その後は、不本意だが彼の屋敷でメイドとして働くことに。

  • ギルバート=ハーヴィ

    エスバルト領主の弟にして、革命の立役者(英雄)。
    竜と絆を結んだ竜騎士でもある。
    前領主の悪政を見過ごせず、兄と共に、領主へと反逆した。その結果、革命には成功したものの、一人の少女を裏切る形に。

  • オズワルド

    ギルバートの従者。
    少年時代、竜歌の巫女に密かに思いを寄せていた。
    その後、ギルの右腕として働くも、革命のためとはいえ、竜歌の巫女を裏切った彼を許せないでいる。

  • アリス

    オズワルドの姉。
    竜歌の巫女の家庭教師として働き、竜としか話し相手がいなかった彼女にとっては数少ない理解者。
    最後は竜歌の巫女との約束を果たせず、その生涯を閉じた。

  • リンナ

    ギルバート家に仕える見習いメイド。
    そそっかしく、世話の焼ける子だが、なぜだか憎めない性格。

  • ガーランド=ハーヴィ

    エスバルト領主にして、革命軍の主導者。
    ギルバートの兄でもあり、常に彼のことを気にかけている。

  • エストバルド領に生息する、知恵持つ獣。
    これまで人とほとんど関わることはなかったが、竜歌の巫女の死後、歌を求めて人里に降りてくるようになった。

 夜の帳が落ちた庭を、淡い白光が照らしている。魔術の光だ、と気づく頃、そこにいる影がぽつぽつと見えてくる。どれもが若い竜だった。歳のほどで言えば、十三歳か、十四歳か ―成体と呼ぶにはまだ早いが、もう子供と呼ぶには小さくもない。そんな年頃の竜たちだ。
 彼らは円陣を組むようにして、思い思いの姿勢でくつろいでいる。その中央には笛を奏でる、茶色の髪の青年が立っていた。

サポート情報はありません。ご不明な点がございましたら、こちらからお問い合わせください。

著者紹介

著者・アマサカナタ

第12回GA文庫大賞でデビュー。 中学生の頃、某太陽アクションRPGにハマって二次創作に手を出したのがこの道のキッカケ。

イラスト・KeG

美少女ヒロインから雰囲気あるイラストまで幅広く描きこなす実力派イラストレーター。 卓越した洞察眼でキャラクターの魅力を引き出し、美麗なイラストに昇華する。 流れるような美しいグラデーションの彩色もファンの目を引きつけてやまない。

関連商品のご案内

もっと見る

試し読み新着お届け

もっと見る