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君は初恋の人、の娘2

機村械人:著者 / いちかわはる:イラスト

けっして許されない初恋物語、待望の第二巻

ルナ、朔良、一悟。時を越えた純愛に翻弄される三人。
みのらなかった初恋、ゆるされない初恋はどんな結末を迎えるのか――。

「今日、お仕事が終わったら……私の家に、来てくれませんか?」
初恋の人、朔良の娘――ルナと出会ったことにより、一悟の忙しくも穏やかな生活は大きく変貌していた。
季節は夏。一悟の店でバイトとして働くルナと工作教室を開催したり、職場の仲間と夏祭りに行ったり……。
ルナが一悟に寄せる好意は一層強くなっていき、そして一悟も一度は拒絶した彼女に再び心惹かれていく。
そして夏休み、一悟はルナに誘われて朔良の墓参りに訪れる。そこで一悟の押し殺していた記憶が甦る。
「お母さん、初恋の人がイッチで幸せだったと思う。そして私も――」
社会人×初恋相手と瓜二つの少女が紡ぐ、二度目の初恋は終わらない。

定価:726円(本体660円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2021年10月14日(木)
  • ISBN:978-4-8156-1154-5
  • サイズ:文庫
  • ページ数:272
  • 付録:-
あまりにも眩く、あまりにも貴い、朔良との思い出が甦る。

「それっ! あはは、イッチも遠慮しなくていいよ」

 水遊びに興じる朔良は楽しそうで、年端もいかない少女のように笑っていた。
 その姿は、正に女神のようだった。

違う、朔良じゃない。――彼女は、ルナだ。

「わぁ、綺麗……。かわいいね、線香花火」

 パチパチと、儚い火の粉を散らして輝く線香花火。
 その小さな光を、ルナは愛おしそうに眺める。

伊東 朔良(いとう さくら)

「そうだよね。将来の事なんて、まだ分からないもんね」

 一悟の初恋相手だった幼馴染の少女。故人。
 ※一悟の回想シーンで登場します。

星神 ルナ(ほしがみ るな)

「私の中の世界が、どんどん広がっていく感じがする」

 高校一年生。一悟の職場でバイトを始める。
 一悟との【適切な】距離感に悩みつつ、どんどん魅かれていく。

  • 「イッチには、夢ってある?」

     あまりにも眩く、あまりにも貴い、彼女との記憶に耽り、一悟は思う。
     こんなエピソード、もう思い出す事はないと思っていた。

  • 「美味しい? イッチ」

     貼り付けたような他人行儀な表情でも、暗く悩みを抱えたものでもない。
     ルナに心からの笑顔が戻ってよかったと、心底思える。

  • 「……もしかしたら、カップルとか、夫婦に見えたりして」

     その発言に、一悟は思わず和奏の姿を振り返る。
     普段ほとんど見る事のない、私服姿の彼女。

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著者紹介

機村械人(きむら・かいと)
『そのオーク、前世ヤクザにて』で第8回GA文庫大賞優秀賞受賞。GA文庫『勇者様が友達になりたそうにこちらを見ている』1・2巻も好評発売中。

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