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君は初恋の人、の娘3

機村械人:著者 / いちかわはる:イラスト

和奏の告白を受けて、戸惑う一悟。
その現場を目の当たりにしたルナも激しく心揺さぶられていた。

常識的に考えれば、一悟は和奏と結ばれるべき。
一悟は、ルナは、それぞれどんな選択をとるのか……。

けして許されない純愛物語、第三弾。

「私、イッチを取られたくない」
和奏の告白により、一悟とルナを取り巻く世界は大きく変化した。
ルナ、和奏……二人との間に生まれた三角関係の狭間で、一悟の心も大きく揺れ動いてしまう。
一方、ルナもまた、自身が一悟の傍にいてもいいのか、和奏こそが本当に一悟に相応しい女性なのではないかと懊悩を抱くようになる。
常識、倫理、弊害、現実……向き合うべき問題に追い詰められた時、ルナと一悟が出した結論は――。

「私を、恋人にしてくれますか?」
すべてはその言葉から始まった。そして、二人は遂に未来を選び取る。
社会人×初恋の人の娘による、許されない純愛物語――決着の最終巻。

定価:748円(本体680円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2022年2月11日(金)
  • ISBN:978-4-8156-1437-9
  • サイズ:文庫
  • ページ数:240
  • 付録:-
動揺を隠しきれない表情の一悟に対し、ルナは、その正面に立つ。

「私、イッチを取られたくない」

 濡れた瞳――その目の中に、粘ついた炎を宿して。
 執着心を宿して。

言葉を失ったままの一悟に、ルナが続ける。

「このまま、もう会わないようにしよう」
「それで、世界中が納得する」

 やっと、やっとここに至って、一悟は知った。
 ここまで彼女が追い詰められていたという事実を。

星神ルナ (ほしがみ るな)

「似合ってないよね……」

 一悟の初恋相手、朔良の実子。
 一悟に好意を寄せるが年齢差・立場の差に強く思い悩む。

和奏七緒(わかな ななお)

「私、とても幸せな気分になりました」

 一悟の同僚。副店長として支え続けてきた。
 意を決して、一悟に告白をする。

  • 「店長に、一度、私を女性として見て欲しいんです」

     頬を赤らめ、上目遣いで、和奏は言う。

  • 「私……イッチに、和奏さんと一緒になって欲しくない。」

     それは、一悟にとってはただ迷惑なだけ。
     でも、諦め切れない。

  • 「でも、二人はちゃんと向き合ってないよね」

     妄想の産物。自分の心の映し鏡。
     でも、朔良は――やはり彼女は、一悟の背中を強く押してくれた。

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著者紹介

機村械人(きむら・かいと)
『そのオーク、前世ヤクザにて』で第8回GA文庫大賞優秀賞受賞。GA文庫『勇者様が友達になりたそうにこちらを見ている』1・2巻も好評発売中。

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