動揺を隠しきれない表情の一悟に対し、ルナは、その正面に立つ。

「私、イッチを取られたくない」
濡れた瞳――その目の中に、粘ついた炎を宿して。
執着心を宿して。
言葉を失ったままの一悟に、ルナが続ける。

「このまま、もう会わないようにしよう」
「それで、世界中が納得する」
やっと、やっとここに至って、一悟は知った。
ここまで彼女が追い詰められていたという事実を。

星神ルナ (ほしがみ るな)
「似合ってないよね……」
一悟の初恋相手、朔良の実子。
一悟に好意を寄せるが年齢差・立場の差に強く思い悩む。

和奏七緒(わかな ななお)
「私、とても幸せな気分になりました」
一悟の同僚。副店長として支え続けてきた。
意を決して、一悟に告白をする。