SBクリエイティブ

「わかりやすさ」を疑え

飯田 浩司:著者

陰謀論、フェイクニュースから真実を見抜け。

「安易なレッテル張り」で、見えなくなるものがある。

「円安は“国力の低下”」「就職氷河期世代は“老害”」「神宮外苑再開発は“破壊”」「首相暗殺犯は“悲劇の主人公”」――巷で「正しい」と信じられているその情報は、真実なのか? ニッポン放送の平日朝のラジオ人気ニュース番組『飯田浩司のOK!Cozy up!』キャスターが教える、ニセ情報を鵜呑みにしないための作法。

序章 「わかりやすさ」を疑え
第1章 「見出し」で歪められる科学的根拠
第2章 一貫性のない情報が、真実を見えなくさせる
第3章 民意を分断させるダブルスタンダード
第4章 政府への批判は正論なのか
第5章 誇張なしに事実を伝えることはできるか
第6章 表面的な理解の罠
第7章 日本のニュースとかけ離れた世界の現実
第8章 偽の「正しさ」が分断を生む

定価:1,045円(本体950円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2024年10月6日(日)
  • ISBN:978-4-8156-2173-5
  • サイズ:新書
  • ページ数:240
  • 付録:-
  • ・東京都知事選挙で明るみに出た数々の大問題
    ・候補者の迷惑ポスターは単に「不快」と切り捨てられない
    ・対立候補の主張はすべて「悪」
    ・「神宮外苑再開発は歴史・文化の破壊」なのか
    ・感情に流された判断の落とし穴

  • ・米韓よりも圧倒的に「偽情報」に騙されやすい日本人
    ・「福島産農産物はいまだに汚染されている」という大誤解
    ・たった一つの見出しで歪められる「科学的根拠」
    ・「テレビ・新聞で言われていたから」本当なのか
    ・悲惨な境遇で育ったから、首相暗殺も仕方なかった?
    ・偽情報が世の中の不寛容を加速させる

  • ・陰謀論のるつぼと化したコロナ禍
    ・完全に馬脚をあらわしたマスコミ
    ・心情に寄り添うだけでは問題の本質はわからない
    ・揚げ足取り、手のひら返しの大合唱

  • ・絶えず苦境に立たされてきた就職氷河期世代
    ・世代内の断絶と、同世代の断絶
    ・為替を政策批判の材料にしてきたマスコミ

  • ・能登半島地震、政府の対応は悪手だったか
    ・「○○憎し」に、正論は通用しない
    ・甚大な被害は「備えが足りなかったから」か
    ・費用対効果一辺倒では、「もしもの備え」はできない
    ・災害に強い社会を作るために

  • ・「誤解」が命にかかわる仕事
    ・いざという時、情報は頼りになるのか
    ・台風制御の現場から
    ・共同体のために、それぞれの持ち場で働く

  • ・食い違う「見出し」と「現実」
    ・中国の巧妙な一手
    ・日本政府は中国に対して弱腰なのか
    ・極論は一見、筋が通っている
    ・「文字通りの理解」は危ない
    ・極論のぶつかり合いで見えなくなるもの

  • ・日本のニュースではわからないこと
    ・台湾総統選の争点は安全保障ではない
    ・二大政党の双方に失望する台湾の若者たち
    ・中国は台湾を侵略するのか
    ・実情とかけ離れた岸田首相の演説

  • ・野党はいつから政権批判一辺倒になったのか
    ・揚げ足取り、批判では建設的な議論にならない
    ・「正義らしきこと」で強制する社会
    ・疑問を抱いても言えない空気を作っているのは誰か

サポート情報はありません。ご不明な点がございましたら、こちらからお問い合わせください。

著者紹介

著者・飯田 浩司

ニッポン放送アナウンサー。1981(昭和56)年神奈川県出身。横浜国立大学経営学部卒業後、ニッポン放送に入社。「ザ・ボイス そこまで言うか!」アンカーマンを経て、2018年からニュース番組「飯田浩司のOK! Cozy up!」(月~金曜・午前6時~)のキャスター。著書に『「反権力」は正義ですか』(新潮新書)がある。

関連商品のご案内

もっと見る

試し読み新着お届け

もっと見る