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死ぬのが怖くてたまらない。だから、その正体が知りたかった。

浦出美緒:著者

夜、ふと「自分が消えてしまう」ことに息が詰まる。
死んだら無になるのか、何かが続くのか――。

死とは何か? なぜ死は怖いのか?
医学×宗教社会学×脳科学×哲学×物語を手がかりに
“死恐怖症”(タナトフォビア)の著者が究極の謎に挑む!

夜、ふと「自分が消えてしまう」ことに息が詰まる。死んだら無になるのか、何かが続くのか――。死を最も目にする医師、神や超越者を探究する宗教社会学者、デジタル不老不死を目指す神経科学者、死を見つめ続ける哲学者、人生や生死を描き出す小説家、それぞれの追い続けた「死」とは何か? いつか必ず死ぬ私たちは、何を信じ、どう生きるのか。これまで語られなかった、「死」と「死の恐怖」への新たな答えとは? 死生観が一変する1冊。

序章  怖がる人
第1章 予習する人  中山祐次郎(なかやま・ゆうじろう) 外科医、作家
第2章 共に怖がる人 橋爪大三郎(はしづめ・だいさぶろう)宗教社会学者
第3章 希望の人   渡辺正峰(わたなべ・まさたか)   神経科学者
第4章 対峙する人  森岡正博(もりおか・まさひろ)   哲学者
第5章 超越する人  貴志祐介(きし・ゆうすけ)     作家
終章  生きる人

定価:1,045円(本体950円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2025年9月7日(日)
  • ISBN:978-4-8156-2880-2
  • サイズ:新書
  • ページ数:280
  • 付録:-
  • ・死を決める
    ・一番怖がる人
    ・優しい噓と秘密の共有
    ・「さよなら」は言えない
    ・死を予習する
    ・「良い死」の定義
    ・みんな死なないような顔をしている
    ・分解すると見えるもの
    ・死が怖いという病
    ・医学では説明できない恐怖 …など

  • ・死は目に見えない
    ・科学の範囲を超える「死」
    ・「それもあなたの考えですね」からは答えは出ない
    ・結局どの選択肢も怖い
    ・恋する理由も死が怖い理由も、説明できない
    ・人間を人間たらしめるもの
    ・心に神がいたって死は怖い
    ・死の恐怖を超越する価値
    ・人間の誇りとしての死の恐怖
    ・宗教誕生よりも古い葬儀 …など

  • ・哲学的ゾンビと私
    ・意識があるかないかの見分け方
    ・意識は一つではなく集合体
    ・無になっても残る私というOS
    ・意識をめぐる科学者の仮説
    ・意識は脳の神経系のプロセスから生まれる
    ・断絶の恐怖
    ・目標は20年後
    ・神経科学者の不老不死戦略
    ・啓蒙活動と資金調達 …など

  • ・タナトフォビアとは何か
    ・死への恐怖と信仰の道
    ・我々は、みな信じている
    ・突然降ってくる観念とその無理解
    ・死の恐怖の正体は「移行」
    ・アイデンティティーとしてのタナトフォビア
    ・死を語らない哲学者
    ・「私の死」はあなたに伝わるか?
    ・生が奪われていくことを肯定する
    ・過去はどこにあるのか? …など

  • ・死は最上の恐怖
    ・親が死んでしまうことの恐怖
    ・父との対話・死の受容
    ・ふつうに信じる
    ・引き寄せられるもの、凝視してはいけないもの
    ・今、怖いもの
    ・マイナスをプラスに転換できないか
    ・他者は自分かもしれないという考え方
    ・あらがえないストーリー
    ・作家の世界をつくるもの …など

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著者紹介

著者・浦出美緒

日本タナトフォビア協会代表。秀明大学非常勤講師(「看護倫理」担当)。東京大学大学院医学系研究科博士後期課程満期退学。1983年、東京都江東区生まれ。5歳から死ぬのが怖いと泣く子どもで、その後37年間タナトフォビアとともに人生を歩む。東京医科歯科大学卒業後、東京大学大学院にて修士・博士課程を過ごし(専門は医療倫理)、国立成育医療研究センターにて看護師、防衛医科大学校にて助教、BCG(ボストンコンサルティンググループ)にて戦略コンサルタントとして勤務。再度大学教員として防衛医大にて教育研究を行う。現在はプライベート訪問看護師、大学非常勤講師、協会代表としてタナトフォビア専門のカウンセリングや情報発信に従事する。

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