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世界の深海生物大全

めかぶ:著者 / 石垣幸二:監修

暗黒の世界に棲むヤバい生き物大図鑑

海の深いところに棲む生き物はこんなに凄かった!

深海には浅い海では見られない変わった生物がたくさんいます。この本では普段は目にすることがないそんなめずらしい生物をイラストでかわいく解説します。

■第1章 深海生物ってどんな生物?
深海とは?
深海生物とそうでない生物の違い
深海魚の体内
水中生物の3つの分類
★Column1 なぜ簡単には行けない深海に人間は挑むのか?

■第2章 全117種! 世界の深海生物図鑑
この章の読み方
●2-1 ゆらゆら深海生物44種
ラブカ
ミツクリザメ
ヨロイザメ
フトツノザメ
アブラボウズ
ハゴロモコンニャクウオ
リュウグウノツカイ
アカナマダ
ザラビクニン
シギウナギ
ヤバネウナギ
フクロウナギ
ヨコヅナイワシ
テンガンムネエソ
ホウライエソ
オニボウズギス
ミツマタヤリウオ
ノロゲンゲ
ソコギス
ヒカリキンメダイ
シーラカンス
エビスダイ
ハシキンメ
ツボダイ
ソコマトウダイ
オニキンメ
マカフシギウオ
デメニギス
クロデメニギス
ヒカリデメニギス
ベニカワムキ
サギフエ
チョウチンアンコウ
ヒレナガチョウチンアンコウ
サウマティクテュス・アクセリ
デバアクマアンコウ
ヒカリジュウモンジダコ
コウモリダコ
ダイオウホウズキイカ
ミズヒキイカ
ユウレイイカ
サメハダホウズキイカ
ホタルイカ
クラゲイカ
★Column2 「生きた化石」シーラカンスの体内

●2-2 とぼゆら深海生物21種
ヤマトシビレエイ
ムツエラエイ
ダイオウグソクムシ
シンカイエソ
ベニテグリ
ユメカサゴ
キホウボウ
オキキホウボウ
トリカジカ
アカグツ
ミドリフサアンコウ
ホテイウオ
ニュウドウカジカ
ウケグチザラガレイ
オオイトヒキイワシ
ヌタウナギ
ナツシマチョウジャゲンゲ
ハシナガアナゴ
ユメナマコ
オウムガイ
メンダコ
★Column3 タコの秘密

●2-3 すいすい深海生物13種
ベンテンウオ
ミズウオ
トウジン
イバラヒゲ
キンメダイ
アカマンボウ
アカボウクジラ
マッコウクジラ
ダイオウイカ
ギンザメ
ゾウギンザメ
テングギンザメ
メカジキ
★Column4 タコとイカの違い

●2-4 ふわふわ深海生物10種
ダイオウクラゲ
ムラサキカムリクラゲ
サムクラゲ
シンカイウリクラゲ
ハナガサクラゲ
オヨギゴカイ
オオタルマワシ
ギガントキプリス
ハダカカメガイ(クリオネ)
ダルマハダカカメガイ
★Column5 「生きた化石」オウムガイの体内

●2-5 とぼとぼ深海生物24種
ミカワエビ
ボタンエビ
ホッコクアカエビ
オオコシオリエビ
オキナエビ
ベニズワイガニ
テナガオオホモラ
タカアシガニ
ヒラアシクモガニ
オオエンコウガニ
サナダミズヒキガニ
ヤマトトックリウミグモ
ベニオオウミグモ
タコクモヒトデ
ウチダニチリンヒトデ
ボウズウニ
ウルトラブンブク
フジヤマカシパン
クマサカガイ
ウロコタマフネガイ
トリノアシ
センジュナマコ
ヒメカンテンナマコ
ツノモチダコ
★Column6 光合成生態系と化学合成生態系

●2-6 ぽつーんと深海生物5種
オオグチボヤ
カイロウドウケツ
オトヒメノハナガサ
ピンポンツリースポンジ
ホネクイハナムシ
★Column7 日本近海は深海ワンダーランド!

■第3章 古代の海に生きた生物10種
アノマロカリス
カメロケラス
サカバンバスピス
アンモナイト
ダンクルオステウス
エデスタス
リードシクティス・プロブレマティカス
モササウルス
プロトスフィラエナ
リヴァアタン・メルビレイ
★Column8 古代魚が生きた地質時代

定価:2,970円(本体2,700円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2025年8月29日(金)
  • ISBN:978-4-8156-2968-7
  • サイズ:A5判横
  • ページ数:288
  • 付録:-
  • ゆらゆら深海生物「ラブカ」

    ラブカのエラ孔は6対あり「フリル」のように波打っているが、これは鰓裂(エラの後ろにある水の出口)がヒダ状に重なって見えているから。英名では「Frilled shark(フリル・シャーク)」と呼ばれている。

  • とぼゆら深海生物「ヤマトシビレエイ」

    名前の通り、発電し、放電できる。体の左右に特殊な発電器官があり、外敵から身を守るときや獲物を捕食するときなどに使われている。放電時の電圧は種によって異なるが、最大で数十~百ボルト以下とされている。

  • すいすい深海生物「ベンテンウオ」

    扇子のように広がる背ビレと尻ビレが特徴の「幻の深海魚」。泳ぐときには背ビレと尻ビレを折りたたむようで、背側と腹側には、その発達したヒレを収納する溝がある。背ビレは口のすぐ上から始まり、尻ビレは胸ビレよりも前から始まっており、それぞれ、尾ビレの直前まで続いている。

  • ふわふわ深海生物「ダイオウクラゲ」

    傘だけで直径1mにも達する世界最大級の大きさを誇るクラゲ。体色は赤黒く、光の具合で深緑のようにも見える。触手は退化しており、触手に毒はないが、長い口腕触手をうまく使い、獲物を絡め取って捕食するとされている。

  • とぼとぼ深海生物「ミカワエビ」

    体長は一般的に10〜15cmほどとされているが、採集個体により多少異なる。やや透明感のある体は細長く、淡い色調が特徴。深海生物に多く見られる青白い輝きを帯びていることもある。触角は長く、感覚器官として、深海の暗闇での環境の把握に重要な役割を果たしている。

  • ぽつーんと深海生物「オオグチボヤ」

    大きく見える口は入水孔。流れに向かって大きく開き、ここから大量の海水を吸い込んでプランクトンなどの獲物を捕らえている。目や鼻は持たず、口だけを大きく開けて獲物を待っている。生えているように見えるが、海底の岩盤や沈木などに固着している。

  • 最も深い場所は北西太平洋にあるマリアナ海溝にあり、チャレンジャー海淵と呼ばれる。地球上でいちばん高い山は約8900m(8848m)のエベレスト山なので、世界最高峰の高さよりも、海の最深部の深さのほうが深いことになる。

  • 深海魚と深海魚じゃない魚(浅い海や淡水、表層に生息する魚)の違いは、主に生息する水深の違いと、深海の環境に適応した体の特徴や生態の違いにある。

  • 生き物の種類によって出会いの確率、卵を産む場所、繁殖の仕方などが異なるので、深海魚と深海魚じゃない魚(=浅海魚)の繁殖戦略は異なる。深海魚の繁殖戦略は「出会いの確率が低い」環境へ順応することである。

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著者紹介

著者・めかぶ

大阪府出身。デザイン専攻の高校に通い、奈良芸術短期大学グラフィックデザインコース卒。現在はフリーランスのイラストレーター。サメを好きになったことがきっかけで、本格的にイラストを仕事にする。深海ザメを調べているうちに深海生物にも興味を持ち、描き始め、深海生物の不思議な生態などのとりこになる。今は深海生物を積極的に勉強中。海とくらしの史料館(鳥取県)25周年(2019年)および30周年(2024年)イベント『サメ祭』のイベントポスターを担当。著書に『世界のサメ大全』(SBクリエイティブ)と『くらべてわかるサメ』(山と渓谷社)がある。

監修・石垣幸二

有限会社ブルーコーナー代表取締役。1967年、静岡県下田市生まれ。日本大学国際関係学部卒業。10年間のサラリーマン時代を経て、2000年に有限会社ブルーコーナーを設立。世界300を超える水族館に希少な海洋生物を納入する。『情熱大陸』『クレージージャーニー』(TBS)など、多くのテレビ番組に出演し、「海の手配師」として紹介される。2011年、沼津港深海水族館館長に就任。深海ブームの火付け役として注目を集める。2018年、同館館長を退任。2020年、岸壁幼魚採集家・鈴木香里武氏を館長に迎え、幼魚水族館を設立。同館にて深海生物の幼魚の育成や人工繁殖に挑戦。世界の水族館や海洋生物研究機関と協力しながら深海生物の捕獲、輸送、飼育、繁殖に奔走している。

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