SBクリエイティブ

「不機嫌な職場」を科学する

津野香奈美:著者

悪意なきパワハラと攻撃を生み出すメカニズム

悪人はいなくても、問題は起きる

職場の何が人を変えてしまうのか?
日本型組織に潜む数々の“罠”を徹底解説。

多くのハラスメントは「その人の性格が悪いから」起きるものではありません。実は、特定の環境に置かれると、「誰もが」他者に攻撃的になることがわかっています。
本書では、人が職場で攻撃的行動を起こすメカニズムを、豊富な調査データや現場の事例、心理学の実験結果などをもとに徹底分析。誰もが被害者にも加害者にもなりうる、日本型組織の真の構造を明らかにします。

目次
はじめに なぜ「良い人」がハラスメント行為者になってしまうのか
第1章 いまだになくならないハラスメントと増えるグレーゾーン
第2章 他者に対する攻撃を誘発する文化――「規範」が人を誘導する
第3章 組織全体を覆うプレッシャーの連鎖――「余裕のなさ」が職場をむしばむ
第4章 負の感情がうずまく職場――「嫉妬」「不公平感」「孤独」が人を攻撃に向かわせる
第5章 「不機嫌な職場」が放置される理由――改善されない職場
第6章 「安心できる職場」はどうつくる?――不機嫌を生まない組織づくり

定価:1,100円(本体1,000円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2026年7月8日(水)
  • ISBN:978-4-8156-3778-1
  • サイズ:新書
  • ページ数:256
  • 付録:-
  • 1.防止対策が義務付けられた後もハラスメントは増えている
    2.グレーゾーンのハラスメントに毅然と対処できていない
    3.義務化された対策の中には、「未然防止」が含まれない
    4.邪悪な性格特性を持つ人はどの組織にもいる
    5.ハラスメントを「個人の問題」と認識している

  • 1.人の行動は「社会的規範」に強く影響される
    2.人の行動は伝播する
    3.国レベルの社会的規範も、組織や個人の行動に影響を与える

  • ]1.ハラスメントの発生が多い業種はどこか
    2.余裕のなさが人を攻撃に向かわせる
    3.「叱る」ことの効用
    4.叱って良い場面で注意指導する際の4つのポイント

  • 1.負の感情①:嫉妬や劣等感
    2.負の感情②:不公平感
    3.被害者意識がある人に攻撃をしやすい
    4.孤独感や疎外感は攻撃につながる
    5.攻撃の効用

  • 1.ハラスメント認定されても、行為者が懲戒処分を受ける割合は少ない
    2.ハラスメント行為者は処分を受けないどころか、なぜか出世する
    3.被害者は行動したくてもできない
    4.新しく職場に入ってきた人が「おかしい」と感じてもかき消される

  • 1.一次予防策・二次予防策・三次予防策の基本
    2.二次予防の進め方:相談対応と早期介入
    3.一次予防の進め方:ハラスメントやインシビリティが起きない組織づくり
    4.安心できる職場をつくる実践例

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著者紹介

著者・津野香奈美

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。博士(医学)・博士(保健学)・公衆衛生学修士。和歌山県立医科大学講師、ハーバード公衆衛生大学院客員研究員を経て、現在神奈川県立保健福祉大学大学院ヘルスイノベーション研究科教授。(株)クオレ・シー・キューブ 人と場研究所所長。これまでに「ハラスメント実態調査」「中小企業におけるハラスメント相談体制実証事業」「カスタマーハラスメント・就活ハラスメント等防止対策強化事業」等、厚生労働省検討委員会の各委員も務める。著作に『パワハラ上司を科学する』(ちくま新書、2023年)がある。

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