

交渉(ネゴシエーション)で必要なことはすべてネコが教えてくれた
ハーバード大学、NASA、ペンタゴン…人気コンサルタントが猫とのやり取りを例に効果的な交渉・説得術を解説するユニークな一冊
ビジネス 家庭 恋愛 人間関係 …の説得・駆け引き・取り引き・対話は
人たらし(猫たらし?)なネゴシエーションで100%解決!
全米でロングセラー! 8か国で翻訳刊行!
ハーバード大学、NASA、米国国防省、ウォルマート…
人気コンサルタントが教える最強の交渉術
本書は、全米60万部のベストセラー『Thank You for Arguing』の著者で、
ハーバード大学、NASA、米国国防省、ウォルマート、サウスウエスト航空などでコンサルティングや講演も行っている、人気の「伝え方コンサルタント」ジェイ・ハインリックスによる、猫とのコミュニケーションを通して説得術を学ぶユニークな自己啓発書です。
著者は、猫が優れた交渉上手であり、暗黙のうちに様々な説得術を駆使していることに着目し、猫とのやり取りを例に挙げながら、人間関係における効果的なコミュニケーション方法を解説します。
本書では、アリストテレスをはじめとする古代ギリシャの修辞学の概念を、ユーモアを交えながらわかりやすく紹介し、日常生活や仕事で役立つ実践的な説得術を伝授します。
猫好きはもちろん、コミュニケーション能力を高めたい、人間関係を円滑にしたいと願うすべての人におすすめ
の一冊です。
第1章: 愛嬌を身につける: 完璧なゴロゴロ音
・議論を「戦い」ではなく、双方にとって有益な合意形成を目指す「議論」と捉える
・猫のゴロゴロ音のように、相手に好印象を与え、心を解きほぐす「愛嬌」のテクニック
・相手に選択肢を提示することで、主導権を与え、合意形成を促す「選択の提示」のテクニック
・猫が相手を毛づくろいするように、相手を褒めることで、緊張を和らげ、良好な関係を築く
第2章: 狩人のように飛びかかる: タイミングの芸術
・説得において、適切なタイミングを見極めることの重要性
・ギリシャ語で「最適なタイミング」を意味する「カイロス」の概念
・会議や交渉の場で、発言するタイミングを待つことで、より効果的に自分の意見を伝えられる
・個人的な頼み事をする場合、相手がリラックスしている時や、機嫌が良い時を選ぶ
・説得に適した場所、時間帯、コミュニケーション手段(メール、電話、直接対話など)を選ぶ
第3章: 怒りを鎮める: トイレ論争
・怒りの感情に効果的に対処する方法を、猫とのトイレに関するトラブルを例に解説
・議論において、過去(誰が責任を負うべきか)、現在(誰が正しいのか)、未来(どのように解決するか)の3つの時間軸が存在する
・怒りの感情に支配されている人は、過去や現在に囚われがちで、非難や価値観の押し付けに終始してしまう
・説得を成功させるには、未来志向で、問題解決に焦点を当てることが重要
・猫は、過去を引きずらず、常に未来志向で行動している
第4章: 集団に溶け込む: 箱の戦略
・「礼儀作法」は、単なる形式的なマナーではなく、相手に受け入れられ、信頼を得るための重要な要素である
・ラテン語で「適応性」を意味する「decorum」の概念
・猫が狭い箱に器用に収まるように、人間も周囲の環境や文化に適応する必要がある
・若者とコミュニケーションを取る際、若者言葉を無理して使うのではなく、若者文化に興味を持つ姿勢を示す
第5章: 忠誠心を勝ち取る: 慈愛の猫撫で
・ギリシャ語で「人格」を意味する「エトス」の概念
・リーダーシップを発揮するための3つの要素、「思いやり」「能力」「大義」
・「思いやり」: 相手の利益を優先し、相手にとって最善を尽くす姿勢を示す
・「能力」: 専門知識やスキルを磨き、的確な判断力と実行力を示す
・「大義」: 自分たちの行動が、より大きな目的や価値観に貢献していることを示す
第6章: 論理的に議論する: 演繹的ネズミ捕り
・猫は感情ではなく、論理的な理由に基づいて行動する
・説得における論理の基本単位「エンテュメーマ」の概念
・事実と信念の違いを説明し、説得においては、相手の信念を理解することが重要
・習慣は、繰り返される経験によって形成された信念であり、説得においては事実と同じ力を持つ
第7章: 操作を避ける: 魔法の書棚
・論理的誤謬を見抜き、巧みな言葉のトリックに騙されないようにするための方法
・「ファサード言葉」: 見かけは立派だが、実際には意味のない言葉
・「論理的誤謬」: 論理的に間違っている推論
・具体例を挙げながら、それぞれの論理的誤謬の仕組みを解説し、批判的思考の重要性を説く
第8章: 体で語る: 目の策略
・言葉以外の非言語コミュニケーションの重要性を、猫の視線や仕草を例に挙げて解説
・姿勢、視線、ジェスチャー、声のトーンなどを意識して、より効果的に相手にメッセージを伝える
・良い姿勢: 堂々とした姿勢は、自信と信頼感を演出する
・視線の使い方: 相手の目を見ることで、真剣に話を聞いていることを伝える
・ジェスチャー: 手の動きや表情で、感情を表現し、メッセージを強調する
・声のトーン: 声のトーンを変えることで、感情を表現し、メッセージに抑揚をつける
第9章: 行動を起こさせる: 誘惑と誘導路
・相手に行動を起こさせるための具体的なテクニック「誘惑」と「誘導路」
・「誘惑」: 相手の欲求を刺激する魅力的な目標を設定する
・「誘導路」: 目標達成までの道のりを、小さなステップに分けて、行動を起こしやすくする
・具体例を挙げながら、それぞれのテクニックの仕組みを解説し、目標達成を促す効果的な方法を提示
第10章: ステップを踏む: 猫の説得術チェックリスト
・これまでの章で学んだ説得術を、実践に活かすためのチェックリスト
・説得を行う前に、以下の項目を確認する
・各項目について、具体的なアドバイスと注意点