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無とは何か

堀田昌寛:著者

無とは、何もないことではない。

私たちの知る「実在」が崩れ落ちる。
万物は量子情報であり、そこに「モノ」は実在しないのだ。
量子エネルギーテレポーテーションを提案した研究者による、
「無」と「実在」を巡る現代物理学のツアーへようこそ。

相対性理論、AI、ブラックホール、
宇宙の過去と未来、我々が感じている自我……。
さまざまな話題に通じる「無」と「実在」を見ていきます。

はじめに 「無」を覆す旅へ

1章 「無」を巡る物理学ツアーへようこそ
・ニュートリノ
・量子力学と相対性理論が覆したこと
・無とは何か?
・ディラックの海
・真の無は語り得ない
・アップデートされた量子力学
・この世を構成する最小単位は何だろう?
・宇宙に始まりはあるのか、ないのか

2章 相対性理論
・重力はあるのか?
・走ると縮む
・慣性の法則と座標系
・相対性原理
・時刻の同時性の相対化
・時間の進み方も相対的
・重力は実在しない
・アインシュタイン方程式
・あるのにない重力
・エネルギーはどこへ消えた?
・相対性理論が「実在」を「幻」にした

3章 AIにとっての「無」
・なぜAIが重要なのか?
・AIは実在を認識するか?
・人間もAIも予想できるものに実在性を感じる
・実在性と保存則
・AIは胡蝶の夢を見る
・お金は実在しない
・実在性の感覚は後天的に得たもの
・起きている人間もありのままの世界を認識できない
・AIの環世界
・背反性を超えて
・この世界はシミュレーションであるという仮説
・シミュレーション仮説への反論

4章 量子力学で否定された「実在」
・量子力学が崩す「実在」
・二重スリット実験
・量子的な重ね合わせ
・シュレディンガーの猫
・量子力学はマクロの世界も記述する
・シン・シュレディンガーの猫
・徳川家康は実在したか?
・ベル不等式の破れにより否定された局所実在性
・量子揺らぎと擾乱
・神はサイコロを振る
・トンネル効果

5章 情報理論としての量子力学
・量子力学は情報理論である
・スピンの量子もつれ
・量子もつれはいわば強力な合言葉
・干渉縞が消える理由
・この世界のモノは何者か?
・複製禁止定理
・量子テレポーテーション
・同一人物を転送できるか?
・転送された人間から見た場合
・量子エネルギーテレポーテーション
・ウンルー効果
・「波動関数の収縮問題」の否定
・「観測者問題」の否定
・観測問題のバリエーションの否定
・多世界解釈の否定
・実在に執着するな

6章 ブラックホール
・ブラックホールとは何か?
・ホーキング輻射はどうして衝撃的なのか?
・情報喪失問題
・時空量子
・超弦理論とAdS/CFT対応
・ホログラフィ原理
・笠-高柳公式の衝撃
・観測者による有無
・万物は量子情報である
・私たちはホログラムなのか?
・超弦理論は時空を説明できるか?
・還元論の破綻を示す思考実験

7章 宇宙はいかに「無」から生まれ、未来はどうなるのか?
・宇宙に始まりはあるか?
・無からの宇宙創成
・微調整問題とマルチバース
・時間は存在しない!?
・タイムマシンは実現するか?
・自分突き飛ばしのパラドックス
・未来の記憶
・宇宙の未来

おわりに 何色でもない花

定価:1,100円(本体1,000円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2026年6月7日(日)
  • ISBN:978-4-8156-4037-8
  • サイズ:新書
  • ページ数:232
  • 付録:-
  • ・量子力学と相対性理論が覆したこと
    ・真の無は語り得ない
    ・宇宙に始まりはあるのか、ないのか …など

  • ・重力はあるのか?
    ・時間の進み方も相対的
    ・エネルギーはどこへ消えた? …など

  • ・AIは実在を認識するか?
    ・お金は実在しない
    ・AIの環世界 …など

  • ・シン・シュレディンガーの猫
    ・徳川家康は実在したか?
    ・神はサイコロを振る …など

  • ・量子力学は情報理論である
    ・量子エネルギーテレポーテーション
    ・多世界解釈の否定 …など

  • ・ホログラフィ原理
    ・万物は量子情報である
    ・超弦理論は時空を説明できるか? …など

  • ・時間は存在しない⁉
    ・タイムマシンは実現するか?
    ・宇宙の未来 …など

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著者紹介

著者・堀田昌寛

理論物理学者。1993年東北大学大学院理学研究科博士課程修了。博士(理学)。現在、東北大学大学院理学研究科助教。専門は量子情報物理学。2008年、世界で初めて量子エネルギーテレポーテーション(QET)を提案し、QETは2023年、複数の実験により実証された。著書に『量子情報と時空の物理』(サイエンス社)、『入門 現代の量子力学 量子情報・量子測定を中心として』(講談社)がある。

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