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思考の落とし穴

植原亮:著者

なぜ人は判断を誤るのか?

私たちの思考はいつも偏っている。
わかっていても間違えてしまう。

そうした思考の暗い部分を、
「悪徳」 というキーワードで解き明かす。

白黒つけたくなる傾向、閉ざされた心、嫉妬、自己卑下、知的傲慢、陰謀論的思考…。ダークサイドを知ることが、真に卓越した思考につながる。基礎から応用まで――気鋭の哲学者による、「考える力」を裏から鍛える全技法。答えを急ぐ前に知っておきたい「悪の哲学」入門

知は訂正を重ねて進む。
訂正の道を壊すもの、それが「知的悪徳」である。
――読書猿(『独学大全』著者)

【本書の内容】
はじめに――恋と陰謀、バイアスと悪徳

第1章 人間はどこまで合理的か?――認知バイアス
1 利用可能性バイアス
2 代表性バイアスから陰謀論的思考へ
3 数字のトリックとふたつの「効果」――フレーミングとアンカー
4 まだまだ広がる認知バイアス
5 ベーコンの「4つのイドラ」

第2章 思考のダークサイドを考える――知的悪徳
1 徳と悪徳の倫理学
2 人としての知的なよさ・悪さ
3 知的傲慢という何とも厄介な悪徳
4 傲慢を飼いならす
5 頑固と独断

第3章 誤謬推論と世界観
1 合成、分割、ヴァン・ゴッホ
2 自然に訴える論証
3 世界観という落とし穴

第4章 陰謀論的思考――複合的な落とし穴①
1 陰謀論とは何か
2 どうして陰謀論は受容されるのか?
3 哲学と陰謀論的思考――複合する落とし穴
4 陰謀論的思考をかわす

第5章 科学否定と科学主義――複合的な落とし穴②
1 科学否定の世界へようこそ
2 「科学なんか信じない」が社会を壊す
3 対処法(1)証拠について学ぶ
4 対処法(2)推論の改善――自然主義的誤謬について
5 科学にどうコミットするか――ふたつの姿勢

第6章 落とし穴からの脱出――自己と他者
1 自分を低く見る落とし穴
2 なぜ「知的な見栄」を張ってしまうのか
3 知的臆病、そして宿命論
4 終わりに――知的徳にどう向かうか?

あとがき
参考文献
索引

定価:1,155円(本体1,050円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2026年10月7日(水)
  • ISBN:978-4-8156-2554-2
  • サイズ:新書
  • ページ数:264
  • 付録:-

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著者紹介

著者・植原亮

1978年、埼玉県生まれ。東京大学大学院情報学環・学際情報学府准教授。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。日本学術振興会特別研究員PD、関西大学総合情報学部教授などを経て、2025年より現職。博士(学術)。専門は科学哲学、分析哲学。著書に『実在論と知識の自然化』『自然主義入門』『思考力改善ドリル』(以上、勁草書房)、『遅考術』(ダイヤモンド社)、『科学的思考入門』(講談社現代新書)、『セルフコントロールの教室』(大和書房)など、共著に『道徳の神経哲学』(新曜社)、『人工知能とどうつきあうか』(勁草書房)などがある。

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