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定年後格差

沢村香苗:著者

お金があっても幸せになれない?
人生後半に待ち受けていた「想定外の落とし穴」

人生100年時代、定年後はとても長い。
そこに、新たな現代的問題が生まれている。

著者がこの問題を意識したのは
「おれ、もう死にたい」と吐露した、
あるひとりの男性との出会いであった――。

お金、仕事、住まい、家庭、人間関係…。
定年後には、さまざまな「解いたことのない問題」がやってくる。

・結婚したほうがいいのか?
・仕事はいつまで続けるべき?
・お金があれば幸せになれるのか?

定年後をいかに生きるか。
老後の幸せを分けるものは何か。

ベストセラー『老後ひとり難民』著者が、
膨大な調査データを基に人生後半の大問題に挑む意欲作。

【目次】
はじめに
・ある高齢者の告白
・「いま何がしたいですか?」に答えられない高齢者たち
・定年後格差とは何か

第1章 定年後はお金がすべて?
・老後の不安といえば、まずお金
・「老後2000万円問題」とは何だったのか
・年金世帯のリアルな年収は?
・金融資産「平均1600万円」の意味
・定年後は何年あるのか?
・「元気な時間」は何年残されているか――健康寿命との時間差
・定年後を「5年刻み」で考える
・お金の心配を解消する方法
・経済的な豊かさと心の豊かさの関係
・高齢者はお金を使えているのか?
・お金では解決できない問題がある

第2章 お金があっても幸せになれない理由
・老後の楽しみは「旅行」と「団らん」だけ?
・「やりたいことが何もない」人たち
・ある会社員の一日、ある定年後の一日
・興味がないテレビを眺め続ける生活
・欲求が枯れる背景にあるもの
・自己像がぼやけてくるということ
・17万人の調査からわかった「幸福度を上げる5つの条件」
・お金以上に人間の幸福感を高めるもの
・「パートナーがいれば安心」は幻想
・なぜ定年後に友達がいなくなるのか
・「悠々自適」で、老後の荒波に耐えられるか

第3章 「ひとりで大丈夫」という幻想――定年後の孤独・孤立
・「ひとり派」は過去最高に
・「孤独」と「孤立」は別のもの
・高齢者は孤独感が低い?
・孤立は「1日15本の喫煙」に匹敵するという研究
・孤独感は「痛み」に近い
・国も孤独・孤立に向き合いはじめている
・「おひとりさま」の影にあるもの
・年間2万人を超える孤立死
・孤立死に至るプロセス
・会話の少ない暮らしと認知症のリスク
・死別が男性に与える影響
・「寂しい」と答えるのは女性、孤立の影響が出るのは男性
・年を取ると友人は「頼れる人」から外れていく
・130件の支援事例に見る男性の脆さ
・意外なところにある命綱
・社会関係資本という「もうひとつの貯蓄」
・「ひとりで大丈夫」かどうか、改めて考える

第4章 定年前に知っておくべきこと――「老後ひとり難民」にならないために
・孤立だけではない「老後ひとり難民」の問題
・そもそも「老後ひとり難民」とは
・「おひとりさまリスク」は全員が持っている
・サザエさん的世帯激減の背景
・高齢期はもともと「矛盾」をはらんでいる
・心身が弱っているのに選択の連続
・次々に出題される「解いたことのない問題」
・介護保険制度の前提にあるもの
・身内がいないと行き詰まる――介護保険と家族
・本人と病院の前に積みあがる人生後半の課題
・現場をぎりぎりで支える人たち
・遺言作成を手伝うソーシャルワーカー
・死亡届をどう出すか
・死後の銀行口座
・民間サービスの光と影
・「思ってたのと違う」をなくすための環境整備
・ひとつのサービスに頼るだけではいけない
・なぜ「老後ひとり難民」問題は放置されているのか
・今からできる「3つの備え」
・分かれ目は、家族の有無ではない

第5章 定年後をどう生きるか?――格差の解消に向けて
・定年後格差の正体
・会社をちょうどよく離れる――斎藤博さん
・助けられる側ではなく、助ける側へ――内田香里さん
・「頼れるのは自分だけ」から始める再起動――辻山美紀さん
・複数の居場所を持つということ
・ロールモデルの正しい使い方
・自分の人生を自分で決める
・メンズシェッドの取り組みから見えること
・男性同士のケアを考える
・自分が主役になる機会
・目標は「気づいたら健康に」
・居場所の冗長性確保のすすめ
・自分の場所を立ち上げるには
・「女性の定年後」という新しい課題
・社会はどう変化すべきか
・自分の人生を、最後まで自分の手に

おわりに

定価:1,100円(本体1,000円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2026年11月7日(土)
  • ISBN:978-4-8156-3779-8
  • サイズ:新書
  • ページ数:208
  • 付録:-

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著者紹介

著者・沢村香苗

1976年、新潟県生まれ。日本総合研究所創発戦略センターシニアスペシャリスト。精神保健福祉士、公認心理師。東京大学大学院医学系研究科博士課程単位取得退学。博士(保健学)。専門は高齢者心理学、消費者行動論。国立精神・神経センター武蔵病院リサーチレジデント、医療経済研究機構研究部研究員を経て、2014年に株式会社日本総合研究所に入社。2017年より、おひとりさまの高齢者や身元保証サービスについて調査を行っている。著書に『多様な支援事例でつかむ 自治体が直面する高齢者身元保証問題の突破口』(第一法規)、『老後ひとり難民』(幻冬舎新書)などがある。

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