スキル【たたかう】~当たり前だと思っていた『ターン制オートバトル』は、常識ハズレだったらしい~
ダンジョンが発見されて、早10年の月日が流れた日本。
モンスターのドロップとして産出される魔石が、次世代エネルギーとして実用化されると共に、職業『冒険者』も注目を浴びるようになり、国としても『冒険者ギルド』の立ち上げや、『ダンジョン高校』『ダンジョン大学』といった冒険者のエリート育成へと舵を切ることになった──
──なんて背景は特に関係なく、両親を幼い頃に亡くして相続した多額の遺産により、中卒で自由人となった主人公・日野麻人。
『近所に初心者向けのダンジョンが偶々発生したから』という理由で始めた『冒険者』という趣味で、入場時に得られた『戦闘がターン制バトルになる』という初期スキル【たたかう】に何の疑問も持たずに、ダンジョンへと潜り続ける日々を送っていた。
そんな、世間的には自由人と大して意味が変わらない、自称『冒険者』となって1年半。
18歳の誕生日を迎えた4月の末、正式な冒険者証を得て早速向かったダンジョンの入口。
そこで2年ぶりに再会したのは、中学時代の同級生で国立ダンジョン高校へと通う、番真帆だった。
──彼女との再会がその後の大きな転機となることを、まだ彼らは知らない。











