
感性思考
デザインスクールで学ぶMBAより論理思考より大切なスキル
米国・デザインスクールのプログラムへようこそ
Airbnb共同創業者ブライアン・チェスキーとジョー・ゲビア。
いま、世界で活躍するビジネスエリートたちはなぜ、次々と革新を起こせるのか?
その秘密は、アート的な感覚とビジネスを同時に学べる「デザインスクールのプログラム」にあった!
このプログラムを受けることで、同プログラム卒業生たちは、自分自身の中に「ビジネスとデザインの最適ミックス」を創り出し、それを武器にMBA(経営学修士)では実現できない、世界を動かす強烈なインパクトを生み出している。
本書では、いま世界のビジネスエリートが殺到する米国デザイン系大学院の1年間のプログラムのエッセンスを紹介しつつ、変化が激しく問題の見えづらいVUCA時代に、彼らがなぜ活躍できるのかを解き明かしていく。
ポイントは、いわゆる「センス」は不要であるという点。
上記のビジネスエリートたちのような強烈なアウトプットを生み出す力が、同プログラムでは実践的な「方法論」として身に付けられるのだ。
では、その強烈なアウトプットを生む思考法は、従来のビジネススクールで学ぶような論理思考とどのように違うのか。それが本書のタイトルにもなっている「感性」を大切にする思考法『感性思考』である。
また、本書はデザイナー出身ではなく、ビジネス出身の著者が実際に同プログラムに飛び込んだ際のとまどいや失敗を元に解説されているため、これまでデザインとはまったく縁のなかったビジネスパーソンでもできると思える一冊になっている。
CONTENTS
はじめに デザインスクールのプログラムへのご招待
・いま、世界を動かすビジネスエリートたちの原点
・時代は、MBAからMFAへ
・アート的な感覚とビジネスを同時に学べるプログラム
・強烈なアウトプットを生む思考法:「感性思考」
・ビジネス出身の自身のとまどいや失敗を元に解説
第1講義 「ビジネス×デザイン」マインドセット――Mindset
・武器としての「ビジネスとデザインの最適ミックス」
・絵が上手い必要も、手先が器用な必要もない
・これからのビジネスは異種混合格闘技戦
・相手を論理モードから感性モードに変える――どうやって、分かってもらうか?
・プレゼン資料50枚よりもインパクトのある説得材料
・デザイン思考だけでは足りない理由
・画期的なビジネスに計画通りできたものなどない
・世界的デザインコンサルファームのエグゼクティブが講師
・新しくても実現できなければ意味がない
・デザインスクールで学んだ4つのマインドセット
第2講義 強烈なアウトプットを生む思考法――Output
・枠外発想は身に付けられるスキル
・なぜ、Apple Store にはいつも行列ができるのか?
・ブレストを超える6つの方法
・FRAME チリテーブル――思考を広げる
・FRAME クレイジー8――思考を深める
・FRAME ブレインライティング――みんなで効率的にアイデアを生み出す
・FRAME サムワンズシューズ――視点を変える
・FRAME フリップ・ザ・オーソドキシーズ――枠内発想から脱却する
・FRAME デロリアン――未来視点で考える
・アイデア自体に価値はない
・FRAME ドットボーティング――どのアイデアを選べばよいか?
・プロダクト・エコノミーからサービス・エコノミーへ
・わざとラフに作ることの3つの意味
・プロトタイプは外部のリソースに任せてよい
・FRAME ストーリーボーディング――〝体験〟の流れをつくる
・FRAME ビデオプロトタイピング――映像で心を動かす
・ローンチ後に完成度を上げていく
第3講義 創造性を高めるインプットの技法――Input
・量的分析に潜む大きな欠陥
・バイアスに囚われていることを前提に考える
・デザインスクール流インプット4つのステップ
ステップ1 問いを設計する
ステップ2 情報を広く深く集める
ステップ3 情報を整理する
ステップ4 ストーリー化
・自分だけの情報を得られるデザインインタビューの技法
・FRAME ユーザ観察――潜在的ニーズを見つける
・FRAME ゲリラリサーチ――誰も知らない自分だけの知見を得る
・FRAME ジャーニーフォローイング――体験のフローを見る
第4講義 相手の右脳と左脳を動かす伝え方――Presentation
・アイデアは2度買われなければいけない
・ファンタジーを売るディズニーワールドに動物園ができた理由
・相手の〝モード〟を変えると説得しやすい
・ペプシパラドックス―コーラとペプシはどっちがおいしいか?
・FRAME メタファー&アナロジー――新しいものを人に分かってもらう
・結局、ジョブズのプレゼンは何がすごいか?――〝何の仲間か〟を示す
第5講義 〝売れる〟の確度を上げる――Marketing
・MacBook はなぜ76度の角度で展示されるのか?
・「こう思う」から「もう知っている」へ
・FRAME マイクロパイロット――売れないリスクを最小化する
・社内では得られないフィードバックを得る
・「パンクしないタイヤ」が浸透しなかった理由
・FRAME エラフマップ――想定外のリスクを想定内にする
・いつまで戦略を練っているのか?
最終講義 「ビジネス×デザイン」人材こそ最強の生存戦略
・そのビジネスは2030年にはもうない
・不確実性を楽しむ
・日本で最も需給ギャップのある仕事
・儲け第一のビジネスが通用しない時代へ
・センスをアップデートし続ける方法
巻末付録1~3

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