
グリーンIT
コスト削減と温暖化対策を両立するIT効率化の戦略
地球温暖化対策が叫ばれる今日だが、業務部門、特にIT分野ではむしろCO2の排出量が増える傾向がある。折からの原油高もあって、ITの省電力化(グリーンIT)は経済的にも社会的にも急務の課題だ。本書ではグリーンITへの取り組みについて具体的に解説する。
2008年におけるITビジネスの最重要トレンドとして、ガートナーやフォレスター、IDCなど米国の主要調査会社がこぞって「グリーンIT」を掲げています。
実際、CSR(企業の社会的責任)そしてコスト削減の必要性から、グリーンITへの取り組みは業界内部にとどまらず一般企業も巻き込んだ大きなムーブメントになりつつあると言えるでしょう。
本書では、グリーンITへのさまざまな取り組み方について、「ITを活用した環境対応」と「ITの利用における環境対応」の両面から全体像を解説し、IT担当者が直面することになるIT機器の電力消費削減のためのノウハウについて、具体的な行動計画を提案します。
はじめに
第1章 グリーンITが目指すもの
第2章 グリーンITをめぐる現状
第3章 ITがもたらすグリーン化
第4章 グリーンITに貢献するIT効率化 ①データセンター設備
第5章 グリーンITに貢献するIT効率化 ②サーバ
第6章 グリーンITに貢献するIT効率化 ③ストレージ
第7章 グリーンIT
第8章 IT機器の製造・廃棄段階におけるグリーン化
第9章 グリーンIT推進の行動計画
あとがき
参考資料
Index
【著者プロフィール】
株式会社テックバイザージェイピー(TVJP) 代表取締役 弁理士。日本IBM、ガートナージャパンを経て2005年より現職。ITと知財に関するコンサルティングと弁理士業務を並行して行う。専門分野は、ITインフラストラクチャ全般、ソフトウェア特許、データ・マネジメントなど。東京大学工学部卒、米MIT計算機科学科修士課程修了。ITmedia Alternative BLOG 「テクノロジー時評Ver2」 ほぼ毎日更新中(http://blogs.itmedia.co.jp/kurikiyo/)。また、@ITにてグリーンITに関するコラムを連載中。ジェフリー・ムーア(「キャズム」著者)の最新作「ライフサイクルイノベーション」、オープンイノベーションの提唱者ヘンリーチェスブロウUCバークレイ教授の最新作「オープンビジネスモデル 知財競争時代のイノベーション」(いずれも翔泳社)の翻訳も手がけた。