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カラクリ荘の異人たち 3 ~帰り花と忘れ音の時~

霜島ケイ:著者 / ミギー:イラスト

「自分で何も気づこうとしないで、見たいものしか見ないで、ここにいたらそのままでいられるから気が楽だなんて、おかしいだろ。そんなの」レンから向けられた意外な言葉に、太一は戸惑い――怒った。
捜し物を見つけて欲しいと頼みにくる不思議な紳士や、身体が溶けてしまって、おもわず太一に取り憑いてしまった雪女。あいかわらず、色々なことが巻き起こるカラクリ荘だったが、太一には別に悩みがあった。
それは、正月休みに自宅へ帰るべきかどうか――である。
自宅には、義母・鈴子がいて、会えばまたギクシャクすると思うと、どうも乗り気になれない。
カラクリ荘の面々はそのまま年末年始を過ごすと知った太一は、それならば自分も――と考えた。しかし意外にもレンからの反発にあってしまうのだった。「君は家に帰るべき」だと、そう強く太一を諭すレン。
その言葉に、珍しく大きく動揺しおもわず怒りをレンにぶつけてしまった太一だったが……。
ご町内妖怪奇譚第3巻登場!

定価:671円(本体610円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2009年4月15日(水)
  • ISBN:978-4-7973-5412-6
  • サイズ:文庫
  • ページ数:304
  • 付録:-

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