農業で儲けたいならこうしなさい!
儲けることは悪いことではありません。
自立した農業経営者となるため、企業経営的な感覚で農業を「経営」する。
きちんと儲ける仕組みを作り、収益性を確保する。
そうすることによって、本当の意味で、自立した農業を実践できるのです。
本書のテーマは、タイトルにある通り、「儲ける農業」です。
「ものを育てる喜びが味わえる」「上司も部下もいないので人間関係に悩むことがない」、こうした農業に対するイメージが新規就農希望者たちの一種の憧れとなっています。
しかし、楽観的に農業生活を夢見るのでは、手痛いしっぺ返しをくらいます。
企業経営的にも通じるきちんとした戦略に基づき、利潤を追求しなければ、絵に描いた餅となり、ひいては悲しい現実に直面してしまうのです。
著者は兵庫県で農地1.5ヘクタールにコメ、麦、野菜を栽培し、肉牛60頭を飼育していますが、かつては船井総合研究所の経営コンサルタントとして活躍していました。
20年ほど前に実家の農業を継ぎ、経営コンサルタントとして培ったノウハウを農業に生かしています。
そんな論理的思考と経験を兼ね備えた著者が、どうやったら消費者の要求に応えられる農産物を作り、”効果的に売ることができるか”を説きます。
これから農業を始める初心者も、すでに農業を営んでいるベテランも、
単に良い農作物を作るだけでなく、それをどうやって売るかという次の一手にぜひ注目し、きちんと儲ける仕組みを築いてください。
そのノウハウは本書でお伝えします。
■著者紹介
有坪民雄(ありつぼ・たみお)
1964年兵庫県生まれ。香川大学経済学部経営学科卒業後、船井総合研究所に勤務。同社を94年に退職後、専業農家に転じ、現在に至る。1.5ヘクタールの農地で、コメ、麦、野菜を栽培するほか肉牛60頭を飼育する。主な著書に『農業に転職する』(プレジデント社)、『農業のしくみ』(日本実業出版)など。