
理の守護神さま。二.和気喧騒の三姉妹
「んと、どうしましょう」
休講のため時間が余ってしまったユティは、ただひとり困っていた。
「真っ直ぐ帰りましょう」
しかし、彼女は先の言動と裏腹に遠回りをしていた。寂しいからこそ、賑やかな場所に行こうと思った。背後から迫る危機に気付ぬままで。
一方、樹理が移り住む町では、新たに護衛を言いつかった三人娘が、誰かのせいでひどい目に遭っていた。
「グス……痛いよ、恥ずかしいよ」
「もうお嫁にいけないよ~!!」
「しくしくしくしくしくしくしく」
様々な陰謀渦巻くなか今回も気を吐く時雨。物語の行く末は如何に!?
「まぁ、裸エプロンは基本ですよね」
第1回GA文庫大賞奨励賞受賞作。