
純愛を探せ!4
「探し物は見つかった。――今、見つけた!!」
……ご主人様。お進みください。その扉を開けて、胸を張ってお進みください!!
とある日。自城の執務室で激務に忙殺されていた魔神カルマだったが「ご主人様、追加でございます」という無機質な声と共に、
膨大な書類が頭上へ落とされた!
「――リビエラよ。貴様は主人である俺の頭を何だと心得ているのだ?」
「これはこれは、一体何をお聞きになるかと思えばそのような分かりきった事とはいささか拍子抜けでございます」
「ほう、では答えてみよ」
「当然、飾りです」――。
――これは〝姦淫と虚言を司る魔神カルマ〟をよく知る者が語る、彼を巡る七つの物語。
『最も特別な物語』を含む、愛を知らなかった魔神が貫こうとした純愛の物語である。
――果たしてその愛の結末は!?