「光の道」革命
光ファイバーとクラウドで描く日本再生のシナリオ
原口総務大臣が打ち出した「光の道」構想は、ソフトバンクの孫社長らも巻き込み、さまざまな議論を呼んでいる。なぜ「光の道」が必要なのか? どのようにして実現するのか? その先にどのような未来があるのか? 本書で「光の道」のすべてを解き明かす
2015年までにすべての世帯でブロードバンドを利用できるようにする──原口総務大臣が打ち出した「光の道」構想。これは、単純に日本中に「光の道」(光ファイバー)を張り巡らせるというだけの話しではなく、ICT(情報通信技術)を利活用することで産業の国際競争力を高め、国民生活を豊かにするという目的の国家戦略である。
「光の道」構想は実現に向けてさまざまな議論がされている最中だが、その中でも、特にソフトバンクの孫正義社長が全面的な支持を表明したことで話題となった。孫氏は、デジタル教科書による教育革命や電子カルテによる医療革命、クラウドによる産業の構造改革など、日本の成長発展のために「光の道」が必須であるとの主張を展開している。ウェブ上では、孫氏の主張への反論に対して、ツイッターやUSTREAMなどオープンな場での討論が行われるなど、活発に議論がされており、今もっとも注目されているテーマの1つである。
なぜ「光の道」か必要なのか? どのようにして「光の道」を実現するのか? 「光の道」の先にどのような未来があるのか? 本書は、日本の未来に光をともす「光の道」についてまとめた始めての書籍となる。「光の道」の周辺事情を読み解き、「光の道」の先に広がる未来を展望する。
第1章 「光の道」で変わるライフスタイル
第2章 なぜ、いま「光の道」が必要なのか?
第3章 「光の道」実現までの課題・問題
第4章 こうすれば、「光の道」は実現できる