ワン・シング
一点集中がもたらす驚きの効果
日々、膨大な仕事量に追われ、ただ右から左にこなしていく――そんなやり方では目覚ましい成功は望めない。急所となる1点を見つけ、そこに力を集中すれば、あとはドミノ倒しのようにとてつもない成果がもたらされる。その1点の見つけ方と攻略法を教えます。
2013年4月に発売されるや、たちまち米アマゾン総合1位、「ウォール・ストリート・ジャーナル」紙(ビジネス書部門1位)を獲得したほか、「ニューヨーク・タイムズ」紙(自己啓発書2位)などのランキング入りを果たしている全米で話題の1冊。
私たちは日々、多くのタスクに追われている。どれもが「早くやれ!」と私たちをせっつく。しかし、全部を気に掛ける必要はない。大事な「1つのこと」を見つけ、そこに力を集中すれば、あとは、小さなドミノが次々と大きなドミノを倒していくように、目覚ましい成果がもたらされる。スティーヴ・ジョブズもビル・ゲイツも、すべての成功の秘訣はそこにあったのだ。
「1つのこと」に集中する――これは一見、至極単純で当たり前のことのように思える。だが、いざ実行に移すとなるとさまざまな障害が現れ、あなたの前に立ちふさがる。まず、それで本当に大丈夫かという不安が頭をもたげる。また、不安を克服したとしても、実際にどうやって「1つのこと」を見つけ、実行していくのか、そのやり方が分からない。さらに、実行に移すとなると、外からさまざまな邪魔も入るので、これら克服する必要がある。
大きく3つのPARTに分かれる本書は、これらを順番に解決してくれる。
PART1では、世間で一般に信じられている6つの嘘――「大事でない仕事などない」「マルチタスクは効率的」「バランスのとれた生活が大事」「やる気はいつでも万全」etc.について、その誤りを暴露し、不安を取り除いてくれる。
PART2では、どうすれば、目覚ましい成果を達成できるのか、3つのメソッド――「『1つのこと』を見つけるための自問法」「問いかけを習慣化させる方法」「そのための基本方針となる大きな目標の定め方」を教えてくれる。
PART3では、「1つのこと」に集中するためにあなたが立てるべき3つの誓い――「熟達を目指す」「目的に即した方法を追求する」「結果に対して責任を持つ」――と、決意を揺るがそうとする4人の泥棒――「『ノー』と言えない優柔不断さ」「混乱への恐怖」「不健康な習慣」「周囲の非協力」――の撃退法について解説する。
■目次:
01 一つのこと
02 月まで届く驚異のドミノ効果
03 成功事例に見る「一つのこと」
PART 1:嘘――私たちを惑わし、つまずかせるもの
04 「すべてのことは等しく重要」という嘘
05 「マルチタスクは効率的」という嘘
06 「規律正しい生活が必要」という嘘
07 「意志の力は常に万全」という嘘
08 「バランスのとれた生活が肝心」という嘘
09 「大きいことは悪いこと」という嘘
PART 2:真実――生産性へのシンプルな道
10 的をしぼり込む質問
11 成功の習慣
12 優れた答えへの道
PART 3:目覚ましい成果――秘められた可能性を解放する
13 目的を持って生きる
14 優先事項に従って生きる
15 生産性をめざして生きる
16 三つの誓い
17 四人の泥棒
18 旅
エピローグ――「一つのこと」を活かす