SBクリエイティブ

投資バカの思考法

藤野 英人:著者

◆先が見えなくても、前に進む力をつけよう!

4年連連続ファンド大賞を獲得の投資家が教える、先の見えない時代を生き抜く思考法
R&Iファンド大賞4年連続受賞!
「結果を出し続けてきた」投資家の投資哲学!

「本書は、私がこれまで25年間で磨き上げてきた、
投資のプロとしての経験と知見、メソッドを
一冊に凝縮したものです。
『投資』と『お金』の考えをすべて詰め込みました」

著者の藤野英人氏は、「ひふみ投信」のファンドマネジャーとして、
R&Iファンド大賞を4年連続で受賞、
デフレやリーマンショック、東日本大震災など、どんな経済状況でも、
25年以上実績を出し続け、「カリスマ投資家」と呼ばれている。

著者は、「投資とは、日経平均を予測するギャンブルではない。
未来が予測できなくても、長期的には勝ち続けることは不可能ではない」という。

なぜ、激動の時代でも勝ち続けることができたのか。
その方法を、すべて明かしたのが本書である。

■目次: 
序章 そもそも、「投資」とは何なのか?
第1章 洞察力 ―マーケット感覚を身につけたいなら、街を歩け―
第2章 決断 ―決断とは、やらないことを捨てること―
第3章 リスクマネジメント―リスクの分散とは「好奇心」の分散である―
第4章 損切り ―評価は常に「時価」で考える
第5章 時間力 ―「お金」、「効率」よりも大切なもの―
第6章 稼ぐ力 -「お金」と「経済」の本質をつかむー
第7章 選択力 ―未来に向けて、希望を最大化する戦略―

定価:1,540円(本体1,400円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2015年9月11日(金)
  • ISBN:978-4-7973-8098-9
  • サイズ:四六/1色
  • ページ数:232
  • 付録:-
25年、投資の世界の第一線で仕事をしてきました。

現在は「ひふみ投信」「ひふみプラス」の運用責任者として、R&Iファンド大賞を4年連続で受賞しました。なぜ激動の時代でも勝ち続けることができたのか。世の中がどう動こうと、再現性を持って結果を出し続ける方法があります。『投資』と『お金』の考えをすべて詰め込んだ1冊です。

増殖する「失望最小化」戦略の人たち

今の日本には「2つのグループ」がいるような気がしています。「将来には、必ず失望が待っている…そう考えているのが「失望最小化」戦略のグループ。リスクを避ける傾向が強くて、非常に保守的な人生観を持っています。一方「将来は明るい!挑戦したほうが喜びは大きくなる!」そう考えているのが「希望最大化」戦略のグループ。自分を成長させるため、社会に貢献するため、できることは積極的に取り組もうと考えます。つまり動く人と動かない人の格差が広がります。2年前に投資をはじめた人は、投資金額が平均で2倍に増えていますから「動いた分だけ運用益が増えた」わけです。

のびる会社を見つけることはたやすくありませんが、日経平均を予測するよりは簡単です。

なぜなら、長期的に見ると、「営業利益と株価はほぼ一致する」からです。グラフを見ても分かるように、営業利益と株価は高い相関関係があることがいえます。株式投資は「会社の伸びる可能性」に注目しましょう。

「リスク=変動」

株価は利益によって決まります。成長する可能性の高い会社に投資すれば、大きなリターンが期待できます。変動するからです。リスクはリターンの源泉です。変動のない世界では、リターンはありません。安定を求める社会とは、「金持ちは金持ちのまま、貧乏は貧乏のままの社会」のことです。変動がなければ格差は固定されます。

ペットボトル150円の行方

「経済とは何か」をつきつめて考えていくと、こんなことがわかります。「人はただ生きているだけで価値がある」生産活動に参加していなくても、消費活動を行っているだけで、「誰かの役に立っている」のです。経済とは「お金を通じて支え合うこと」です。コンビニで150円のお茶を買ったとします。この150円は、コンビニの売上になります。お茶のメーカーの売上になります。お茶を運ぶ運送会社の売上になります。挙げだすと、キリがありません。私たちの消費活動が、必ず誰かの生産活動につながっています。このつながりを「互恵関係」といいます。周りとの関係で、生かし、生かされることです。

「何を捨てて、何を残すか」は4つの決断軸で考えるとはっきりします。どの軸を優先するかは、決断する人の哲学やスタイルの問題であって、どの軸が正しくて、どの軸が間違っているということはありません。私が優先しているのは第4の軸です。好き嫌いで決めるのは感情的で良くないと思われるかもしれませんが、消費行動は「好き嫌い」で決まることが多い。「好き嫌い」は、実はとても合理的で高度な決断軸なのです。

サポート情報はありません。ご不明な点がございましたら、こちらからお問い合わせください。

著者紹介

藤野英人(ふじの・ひでと)
レオス・キャピタルワークスCIO(最高運用責任者)。
1966年富山県生まれ。90年早稲田大学法学部を卒業。野村投資顧問(現野村アセットマネジメント)を経て、96年ジャーデン・フレミング投信・投資顧問(現JP モルガン・フレミング・アセット・マネジメント)に入社。中小型株のファンドの運用に携わり、500億円⇒2800億円にまで殖やすという抜群の運用成績を残し、伝説のカリスマファンドマネジャーと謳われる。中小型・成長株の運用経験が長く、25年で延べ5500社、6000人以上の社長に取材、ファンドマネジャーとして豊富なキャリアを持つ。
2003年8月レオス・キャピタルワークス創業、CIO(最高運用責任者)に就任。現在、運用している「ひふみ投信」は4年連続R&Iファンド大賞を受賞、「ひふみ投信」「ひふみプラス」を合わせたマザーファンドの運用総額は700億円を超えている(2015年8月現在)。
東証JPXアカデミーフェロー、明治大学ベンチャーファイナンス論講師。
主な著作には『投資家が「お金」よりも大切にしていること』 (星海社)、『日本株は、バブルではない』『日経平均を捨てて、この日本株を買いなさい。』(ダイヤモンド社)、『藤野さん、「投資」ってなにが面白いんですか?』(CCCメディアハウス)、『スリッパの法則』(PHP研究所)など多数。

関連商品のご案内

もっと見る

試し読み新着お届け

もっと見る