
最大の特徴は、これまでも述べてきた通り、その信頼性の絶対的な高さである。これまで私は、 2年の歳月をかけて非常に数多くの名医と健康専門家を訪ね歩いてきた。本書は、朝から晩まですべての生活シーンにおいて、仕事や勉強のパフォーマンスを高めるための科学的実践法がわかるように編纂されている。医学知識ゼロの私が2年をかけてすべて直接インタビューを行い、誰でも100%理解できるレベルまで、徹底的に質問し、かみ砕いて解説して頂いています。
食物の小腸滞在期間は5~6時間

規則正しく3食を食べる理由は『消化』という観点から見てみると非常に納得がいきます。食べ物は、まず食道から胃へ、そして小腸に入りますよね。小腸の長さは約6~7メートルで、食べ物が小腸のはじめから末端に至るまでに5~6時間。次に食べ物が行く先は大腸ですが、その長さは2メートルなのに、ここで食べ物は12時間もの間『滞在』するのです。
最強の健康は最強の腸が作る

腸は免疫の6割を担っているともいわれいます。人間の腸には百兆個もの腸内細菌が生息しています。腸には無数の神経細胞の集合体である神経節と、多くの血管が張り巡らされており、腸内細菌が腸内で作り出す物質が、神経や血液中を介して脳の機能にも影響をおよぼします。そのことから『脳腸相関』という言葉もあるほどです。
腸内環境は「発酵食品」「食物繊維」「自炊習慣」で整えよう

食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があり、両方をとることが重要です。食物繊維食品には両方の種類の食物繊維が含まれていますが、バランスが異なります。たとえばゴボウに多く含まれるのは不溶性食物繊維です。一方、海藻類には水溶性食物繊維が多く含まれています。
体にいい「世界5大健康食品」

腸内環境を整える「ヨーグルト」、血液中の悪玉コレステロールを減らす効果のある「オメガ3」を摂取できる「オリーブオイル」、強力な乳酸菌が含まれる発酵食品「キムチ」、鉄分が豊富な「レンズ豆」、そしてキムチと同様、乳酸菌が豊富な「納豆」である。それぞれの食品の健康増進成分およびその効用は左の図の通りである。
歯周病が重大疾患を招く

歯周病は、口の中の菌が起こす病気である。口は外界と体内をつなぐ入り口であり、口の中の菌が、歯茎の毛細血管から体内に至れば、内臓に支障が起こっても不思議はないのだ。歯周病菌の出す毒素は、コレステロールを血管内に沈着させて血管を狭めたり、血管の細胞を傷つけたりする。歯周病は、決して歯だけではない、全身の万病のもとというわけだ。
「百害あって一利なし」の喫煙習慣を根絶しよう

タバコの煙はPM2・5の一種だってご存じですか?喫煙者は、外出危険レベルの約140倍もの有害物質を吸い込んで『うまい』なんて言っているんです。恐ろしいと思いませんか?PM2・5 とは、「2・5 マイクロメートル以下の微粒子」のことだ。粒子が小さいために肺の最深部にまで達してしまう、極めて悪質な有害物質である。