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東大教養学部「考える力」の教室

宮澤 正憲:著者

乃木坂46がガチで推薦!
東大生が殺到した、駒場の話題の授業!
ついに完全書籍化!

東大の教養学部で東大生が殺到する授業があります。
それが、「ブランドデザインスタジオ」、通称、考える力の教室です。
この授業は、「過去を知る学び」を得意とする東大生に、
「新しいものを生み出す思考法」を体系的に学ばせたい、と2011年にはじまりました。

正解のある試験は得意だが、ゼロから1を生み出すことが苦手とされる東大生。
つまり、「改善はできても、新しいものを生み出せない」。
これは、私たち大人を含めた日本が抱える大きなジレンマといえます。

特別プログラムという形で試験的にスタートし他授業は、学内外で一気に評判となり、
受講できない学生や他大学からの申し込みが殺到するほどに、
6年間で延べ500名以上の出席者を出し、
授業を学生時代のいちばんの思い出に挙げる卒業生も多くいます。

卒業生が「これからの人生の武器になる! 」と絶賛する授業。
乃木坂46の秋元真夏さん、生田絵梨花さん、伊藤かり
んさん、松村沙友理さん、若月佑美さんも、実際に本書で紹介する手法を使って、
全国の学生を相手にしたプレゼンテーションを成功させました。

本書は、新しいものを生み出す、思考フレームを事例豊富にわかりやすく紹介します。

■目次:
1時限目 自分でオリジナルな思考をする準備
2時限目 インプット
3時限目 コンセプト
4時限目 アウトプット
5時限目 あなたがぶつかるであろう<5つの壁>
6時限目 リボン思考で人を動かす

定価:1,540円(本体1,400円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2017年9月22日(金)
  • ISBN:978-4-7973-9264-7
  • サイズ:四六判/1C
  • ページ数:246
  • 付録:-
つくる・伝える・話す─すべての仕事のベースに

私たちは、この考えるための基本フレームを、「リボン思考」と呼んでいます。リボン思考を身につけると、新しいものをつくる力や、企画アイデア力だけでなく、人生のあらゆる局面で必要とされる次のような力を鍛えることができます。 伝える力──面接・プレゼン・自己PRの力が上がる! グループで話す力──打ち合わせ・グループディスカッション力が上がる! 書く力──論文・レポート・議事録がうまくなる!

社会に出ると、答えが1つと決まっていて、正解に答えられれば合格、という場面はほとんどありません。99 %の仕事は、正解のない問いにみんなで挑むスタイルで進めているのです。新しいものを生み出す考え方のフレームを伝えたい、それが本授業の目的です。「考える」ツールやプロセスを知らないだけで、誰でも「考える力」を学ぶことができます。

これは、ジェームス・W・ヤング(1886~1973)というアメリカの広告マンが書いた古典的名著『アイデアのつくり方』の中の有名な一節です。「既存の要素を新しい1つの組み合わせに導く才能は、事物の関連性をみつけ出す才能に依存するところが大きい」ヤングはこのようにもいっています。アイデアを組み合わせるには、元となる知識が必要です。だから、知識量はあればあるほどいいのです。

新しいことを「考える」の最初のステップは、情報収集(インプット)から始めます。インプットでは、次の2つのことを考えることからスタートします。魅力的な料理をつくるには、まずは何をつくるかを決めて、それに合わせた素材集めからはじめます。よい素材が手に入ってしまえば、あまり手をかけずともそれだけで十分おいしいものに仕上がります。魅力的なアイデアにも似たところがあるのです。

目的とリサーチ方法代表的な組み合わせの例です。探索型の定性調査は「人の行動や意識、その場で起きていること、さまざまな関連事象までを洗い出し、仮説そのものを発見する」ことを目的とします。そのため、事前に仮説を立てずに、思い込みを排除して、調査を始めることが非常に重要です。

標準的なインプットフェーズの流れは、「インプット方向の探索(問い)」で拡散し、「インプット方向の絞り込み」で収束、インプットテーマを仮決定します。そして「探索型インプット」で再び拡散し、「検証型インプット」で発見に向けて収束させていきます。インプットの後半は、次のフェーズである「コンセプト」策定に近い作業になります。

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著者紹介

宮澤正憲(みやざわ まさのり)
東京大学 教養学部教養教育高度化機構 特任教授
(株)博報堂 ブランド・イノベーションデザイン局長
東京大学文学部心理学科卒業。(株)博報堂に入社後、多様な業種の企画立案業務に従事。
2001年に米国ノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院(MBA)卒業後、ブランド及びイノベーションの企画・コンサルティングを行う次世代型専門組織「博報堂ブランド・イノベーションデザイン」を立上げ、経営戦略、新規事業開発、商品開発、空間開発、組織人材開発、地域活性、社会課題解決など多彩なビジネス領域において実務コンサルテーションを行っている。同時に東京大学教養学部に籍を置き、発想力とチーム力を鍛える授業「ブランドデザインスタジオ」や大学生を対象にした発想のための教育コンテストBranCo!を企画・運営するなど高等教育とビジネスの融合をテーマに様々な教育活動を推進している。成蹊大学非常勤講師。イノベーション支援サービスを提供する(株)SEEDATA非常勤取締役。 主な著書に『「応援したくなる企業・組織」の時代』(アスキー・メディアワークス)、『ブランドらしさのつくり方-五感ブランディングの実践』(共著、ダイヤモンド社)、『「個性」はこの世界に本当に必要なものなのか』(編著、アスキー・メディアワークス)、など多数。

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