[Si新書]ロケットの科学 改訂版
創成期の仕組みから最新の民間技術まで、宇宙と人類の60年史
私たちは宇宙を活用する時代に生きています。
たとえば、地球のまわりには多くの人工衛星が周回しており、それらは日々の生活を豊かに、快適に、安全にもしてくれています。
スマートフォンの位置情報などは、はるか上空のGPS衛星があってこそ機能しているものです。
そのような人工衛星を宇宙空間に打ち上げてきたのが、数々のロケットです。
ロケットは、もっと遠い宇宙へ向かう探査機も送り出し、宇宙船を運びました。
そして人類は月に降り立ち、さらに近い将来には、火星を訪れようとしています。
近年では、かつて国家的事業ばかりだったその開発が、IT技術の活用により巨万の富を得た企業の手にゆだねられる場面も増え、可能性はさらに広がりました。
他に、小型ロケットを打ち上げて科学的な観測に利用しようという民間の取り組み、無重力状態を体験する観光ビジネスの企画などもあり、さまざまな国と人が技術のかぎりを尽くす競争は、いまも繰り広げられています。
本書は、そんな開発の歴史と最前線を追いながら、写真やイラストをふんだんに使い、世界と日本のロケット50種超を解説する1冊です。