発売日 2019年06月06日(木)

がん外科医の本音

著者名:中山祐次郎(著者)

¥850(税別)

ISBN:
978-4-8156-0247-5
サイズ:
新書
ページ数:
256
付録・付属:
-

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著者紹介

著者・中山祐次郎

中山/祐次郎
1980年生。聖光学院高等学校を卒業後2浪を経て、鹿児島大学医学部卒。都立駒込病院で研修後、同院大腸外科医師(非常勤)として10年勤務。2017年2月~3月に福島県高野病院院長を務め、その後、福島県郡山市の総合南東北病院外科医長として勤務。資格は消化器外科専門医、内視鏡外科技術認定医(大腸)、外科専門医、感染管理医師、マンモグラフィー読影認定医、がん治療認定医、医師臨床研修指導医。大腸がんの専門医として手術には2000件以上に参加、執刀だけでなく抗がん剤治療や緩和ケアなどにもあたる。Yahoo!ニュース個人連載では2015年12月、2016年8月に月間Most Valuable Article賞を受賞。「医者の本音」は10万部を超えるベストセラーとなり、「泣くな研修医」(幻冬舎)で小説家としてもデビュー。活躍の場を広げている。

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  • 標準医療こそが最良の選択。がんと関わる全ての方に読んでほしい。

    5.0
    本の虫

    2年あまり前に急性リンパ性白血病にかかり、骨髄移植をして生き延びた者です。ちまたに溢れる「トンデモ」情報を見聞きするたびに憤懣やるかたない気持ちになってきましたが、ようやく「だったらこれを読め!」と切り札にできる本と巡り会えて溜飲が下がりました。標準医療こそがベストな選択であるということを、よくぞここまで患者の気持ちに寄り添って書いてくださったと、感謝の気持ちでいっぱいです。自分自身が告知されたときは頭が真っ白になりましたし、治療は決して楽なものではありませんでした。必ず助かるという保証もなく、今後の生存率もまだまだこれからです。でも、家族の中で罹患したのが自分で良かったという気持ちは事実です。こんな苦しみを大切な家族に味わわせたくない、もし自分が付き添う立場だったら、精神的につぶれていたと思います。本書はそのような「第二の患者さん」についても触れられています。がんにかかった方だけでなく、ご家族の方にもぜひ読んでいただきたいと切に願います。お見舞いについても、痛快でした。

  •  がんにかかり、いのちを終えるということは、雨降りのように自然なことなのです

    5.0
    スカラベ

     大きな手術のときに外科医に渡す謝礼(袖の下)については皆さんどうしておられるでしょうか。わがファミリーでは不文律で、事前に10万円渡すということが決まっており、そのことについてはあれこれ議論しないことになっている。私も実際に3度ほど渡したが、これが結構むつかしい。なかなか執刀医とふたりきりになるタイミングがない。目をあわせないようにして、そっと白衣のポケットに滑りこませる。「先生、これ・・」とか低い声で口ごもりながら。もちろん一度も突き返されたことはない。通過儀礼である。お礼を言われたこともない。渡しても渡さなくても効果は同じであることはよくわかっている。日本旅館に泊まったときに係の仲居さんにこころづけを渡したときと同じ感じ。気持の問題。著者の中山先生も同じだろうか。そんな下世話な本音はこの本には載っていない。 まじめな全力投球の議論(本音)ばかりである。内容にはすべて納得ということでもないが、いろいろ考えさせられた。そういう機会を作って頂いたことは感謝する。先生の話のなかで気になったところを抜き出すと、 ◎医学会の重鎮や大先生のはなしは偏っているので信用するな。  偉い先生は、厚労省や学会や医薬品・保険の企業と当然のことながら癒着して  いて、あるいは金をもらっていて、立場上ポジション・トークが入っている。 ◎テレビの健康番組はなんの役にも立たない。だから自分は出演しない。 ◎過剰診断・過剰治療の恐さを考えると「高級」人間ドッグだけには行くな。 ◎どんながん検診が採用されているかは、住んでいる市町村により異なる。  中には科学的根拠がまだはっきりしないものを採用し、検診を受けろと  勧めているところもある。そのほとんどは前立腺がん検診である。 ◎「○○免疫クリニック」なんて名前の病院はまずインチキ病院だ。  最近オプジーボや本庶先生のノーベル賞受賞で「免疫」ということばが  がんの世界で注目されているが気を付けよう。 ◎医学情報を検索するときはYAHOOを避けてGOOGLEで行え。YAHOOでは宣伝と  情報の区別がつかない。  ◎薬価もさることながら、がんは治療にかける金額が高いほど治る確率が高い  やっかいな病気である。つまり金持ち長生き、貧乏人早死の世界である。 ◎医療保険に入るのは不要と思っている。実際、著者39歳は入っていない。 ◎がん患者へのお見舞いはありがた迷惑。やめてくれ。 う~ん。こう文章だけを切り抜くとシビアな表現になるけど、もちろんその前後にはうまくオブラートにくるんであまり過激にならないように工夫されている。が、まあ、こんなテーマで議論されている。だからとても勉強になる。 全体を通して「がん」という病気の恐ろしさが伝わってくる。というか、がんに関しては人間の知見はほとんど氷山の一角を嘗めているだけ。医者としろうととなにもかわりはしない。がんは自分の細胞の異常暴走だから、自分そのもの、自分固有の病気である。確率的・統計学的処理をして「標準治療」という「誰にも通用する」方式を編み出しているが、これがくせもの。「世界中の人がこのやりかたで頑張っていますから一緒に頑張りましょう」と医者はいうのだけれど、これって「赤信号みなで渡ればこわくない」ってことじゃないか。抗がん剤治療でいろんな副作用がでても、「副作用はひとそれぞれですから」でおわり。だいたい腫瘍外科の医師はパソコンとにらめっこで患者の顔も見ようともしない。彼らの関心は計画通り抗がん剤を患者のからだに注入することだけで、患者の苦しみにまるで関心がない。ひどければ他の医科にたらいまわしするだけ。・・ これからは二人にひとりはがんにかかる時代。ということは老夫婦は子どもが独立してひといきついたころに、どちらかががんになる。いま年金の2千万赤字が問題になっているけど、それどころじゃないだろう。おひとりさまはがんに見舞われたらどうすればいいんだ。少子高齢化社会+がん社会。暗澹とする。著者のお父さんのことばが胸にしみる。 「なるべく検査はしたくない。気づいたら手遅れというのがいい」                                                             

  • 読むだけ

    1.0
    Amazon Customer

    時間の無駄。医師は日頃どのような価値観で仕事に取り組んでいるのか、患者とどう向き合い、病状を軽くしようとするのかなど、医師の日常をよく知らぬ、患者サイドを読者と想定しているがハッキリ言って、読んでもこの個人の考え方を知ることができるだけで専門医として他の医師にない、科学的に独特の発見や考えを全く持っていない人物が書いた駄文。最初と最後だけよみ、中身を読む価値はほぼないと判断した。よって、途中かいつまんでみたが、やはりコレと言った深い中身はまったくないただのエッセーである。自らを「作家」でもある、などと豪語するが、聞いて呆れる

すべての40つのレビューを表示

  • あかは

    これはがんになる前に、または、近しい人ががんになる前に読んだ方がいいんじゃないかなー。確かに本音なんだろうなぁ、とは思いますが、なってしまってからでは個別性があるため、こうすればいいということが書いてあるわけではないかな?あ、でも、トンデモ本とか健康番組とかのところはやっぱりな……と思った。でも、読んで損はないし、読みごたえがあります。興味のある人にはオススメです。 続きを読む

  • バニラン

    現役医師が決して口にしない真実。 がんに関する疑問に詳しく親切に書かれた本でした。心からスッキリして安心しました。 読んで良かった。 続きを読む

  • 藤瀬こうたろー

    母ががんで逝去してから半年、色々な後悔や疑問があったので手に取った本。読んでみて少なくとも母が闘病中に抱いていた疑念や医師に関する不審点が何個か氷解したので良かったです。ただ、うちの母の場合は、この本の中にも登場する「切れないがん」でした。外科医の方が筆者なだけに、やっぱりがんは切ってナンボってことなんでしょうけど、それじゃあ自分の母のように切りたくても切れない場合はどうすればいいのか。確かに末期に近かったんでしょうけど、座して死を待つしかなかったのか。ここら辺は課題として今後も私の中で残りそうです。 続きを読む

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