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東大教養学部が教える考える力の鍛え方

宮澤正憲:著者

東大生が行列をつくる人気授業を完全書籍化!
「新しいもの」を生み出す考え方のフレームが身について、アイデア脳に変わる!

※本書は、2017年9月に小社より刊行された単行本『東大教養学部「考える力」の教室』を、改題のうえ、加筆・改筆・再編集したものです。

「改善はできても、新しいものが生み出せない」
日本人の多くが抱えるジレンマを解決!
考え方のフレームを身に付けるだけで、誰でも魅力的なアイデアが出てくるようになります。

東大の教養学部で東大生が殺到する授業があります。
それが、「ブランドデザインスタジオ」、通称、考える力の教室です。
この授業は、「過去を知る学び」を得意とする東大生に、
「新しいものを生み出す思考法」を体系的に学ばせたい、と2011年にはじまりました。

教壇に立つのは、(株)博報堂ブランド・イノベーションデザイン局長である著者。
「新しいものを生み出す思考法」として、デザイン思考を超える「リボン思考」を生み出し、東大生たちに教えてきました。
卒業生が「これからの人生の武器になる! 」と絶賛する授業。
乃木坂46の秋元真夏さん、生田絵梨花さん、伊藤かりんさん、松村沙友理さん、若月佑美さんも、実際にこの手法に従って、全国の学生を相手にしたプレゼンテーションを成功させました。

本書を読むだけで、「リボン思考」を中心に、多くの発想法が身につくようになります。

【1時限目 「考える力」とは何か?─過去を学んでも、新しいものはつくれない─】
〇「学び」と「考える」の違い
・東大生の抱えるジレンマ
・「改善」するほどいきづまる
・東大生の心を打つ授業とは?
・アイデアは才能
〇つくる・伝える・話す─すべての仕事のベースに
・伝える力──面接・プレゼン・自己PRの力が上がる!
・グループで話す力──打ち合わせ・グループディスカッション力が上がる!
・書く力──論文・レポート・議事録がうまくなる!
【マインドセット 「考えない頭」をリセット――固い頭をアイデア脳に変える――】
〇「アイデアとは何か?」を考える
・カンニング推奨! アイデアは徹底的にパクれ
・「アイデアは自分のもの」という呪縛
・「質は量に比例する」の真実
・否定しないとアイデアは飛躍する!
・この世にまったく新しいアイデアはない
・オリジナルは型にはまっては生まれない
【2時限目 インプット─「考える」のは情報収集から始まっている─】
〇「何を、どう集めるか?」を考える
・「何を、どう集めるか?」
・漫然と調べてはいけない
〇「何を問うか?」を考える
・「問う力」ですべてが決まる
・ 問いは、あなたの知らない世界に導いてくれる
・インプットが変われば、アウトプットは変わる
・世界ナンバーワン・コーチの質問力
・「問い」には4つの種類がある
〇「どう調べるか?」を考える
・驚くべき発見は「検証」より「探索」
・では、どうやって調べるか?─定量・定性・デスクリサーチ─
・「平均」よりも「極端」を大切にせよ
・なぜガリレオだけが地動説を発見できたか
・どこまで調べればよいのか?
・ケーススタディの落とし穴
〇「どう整理するか?」を考える
・情報整理は付箋に1行
・意外な発見に出会えるKJ法
・その情報は本当に信じていいのか?
・「新しさ」と「深さ」はどちらを重視すべきか?
・「期日までに」が生む問題
・人工知能で代替されない人の条件
〇あらゆる情報を集め、アイデアを面白くする調べ方大全
・[探索型デスクリサーチの方法]
・[探索型・定量調査の方法]
・[探索型・定性調査の種類]
・[その他の調査の方法]
・[基本手法と組み合わせる方法論/モジュール]
〇『正解のない問い』に挑む練習①
【3時限目 コンセプト─アイデアの肝を一言で共有する─】
〇「コンセプトとは何か?」を考える
・コンセプト作りのプロセスもクリエイティブに
・そもそもコンセプトとは何か?
・あのブランドのコンセプトを考える
・なぜ似た商品ばかりになってしまうのか
・優れたコンセプトを生む3つの「K」
〇「コンセプトをどう作るか?」を考える
・ポジティブに見るか? ネガティブに見るか?
・効率よりも効果を最大化せよ
・思考の補助線を入れて、視点を見つける
・頭に汗をかいて考えるとはどのようなことか?
・スマホの競合は時計──俯瞰モード
・デスクトップ型か? ノート型か?──分類モード
・「なぜ?」を繰り返すとなぜいいか? ─深掘りモード
・関係なくても混ぜ合わせる─混合モード
〇「よいコンセプトとは何か?」を考える
・「幕の内弁当」と「シウマイ弁当」売れるのはどっち?
・「新しさ」とは何か?
・名コピーライターになろうとしない
・眠りをデザインするホテル「レム」
〇『正解のない問い』に挑む練習②
【4時限目 アウトプット─アイデアを飛躍させ、人の心を動かす─】
〇「アウトプットとは何か?」を考える
・アイデアにもう一段ジャンプを!
・「アウトプット」とは何か?
・アウトプットとコンセプトの違いは何か?
〇「アイデアをどう広げるか?」を考える
・アイデアを大きく広げるには?─ブレスト活用、5つのルール
・アイデア拡散①「ブレインライティング」
・アイデア拡散②「チェックリスト法」
・アイデア拡散③「ランダムインプット強制発想法」
・なぜMBAのエリートは幼稚園児に負けたのか
・プロトタイピング、5つの手法
〇「アイデアをどうまとめるか?」を考える
・魅力的なアイデアを捨てるべきとき
・ストーリーを人に語れますか?
〇『正解のない問い』に挑む練習③
【5時限目 共創力で考える─型にはまらず、「考え方」を考える─】
〇「リボン思考」3つのポイント
・1:1人よりもチームで!
・2:考え方創造
・3:型を守り、壊す
〇「リボン思考」の物語
・デザイン思考が誕生した経緯
・デザイン思考はなぜ重要視されてきたのか?
・デザイン思考が抱える課題
・既存の思考法から、新しい思考法へ
〇乃木坂46が考えた! 学びのブランドとは?
・「リボン思考」は誰でも使える
・リボン思考を使った「物語」のあるアウトプット
【おわりに】
「教養」とは考える力である
東京大学大学院総合文化研究科 真船文隆

定価:990円(本体900円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2024年6月7日(金)
  • ISBN:978-4-8156-2536-8
  • サイズ:新書
  • ページ数:256
  • 付録:-

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著者紹介

著者・宮澤正憲

東京大学教養学部 教養教育高度化機構 特任教授
(株)博報堂 執行役員
東京大学文学部心理学科卒業。(株)博報堂に入社後、多様な業種の企画立案業務に従事。
2001 年に米国ノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院(MBA)卒業後、ブランド及びイノベーションの企画・コンサルティングを行う次世代型専門組織「博報堂ブランド・イノベーションデザイン」を立上げ、経営戦略、新規事業開発、商品開発、空間開発、組織人材開発、地域活性、社会課題解決など多彩なビジネス領域においてコンサルテーションを行っている。同時に東京大学教養学部に籍を置き、発想力とチーム力を鍛える授業「ブランドデザインスタジオ」や大学生を対象にした発想のための教育コンテストBranCo!を企画・運営するなど高等教育とビジネスの融合をテーマに様々な教育活動を推進している。立教大学ビジネスデザイン研究科客員教授。(株)博報堂コンサルティング非常勤取締役。
主な著書に『「応援したくなる企業・組織」の時代』(アスキー・メディアワークス)、『ブランドらしさのつくり方─五感ブランディングの実践』(共著、ダイヤモンド社)、『「個性」はこの世界に本当に必要なものなのか』(編著、アスキー・メディアワークス)、『ビジネスを蝕む思考停止ワード44』(共著、アスキー・メディアワークス)、『だから最強チームは「キャンプ」を使う』(共著、インプレスジャパン)、『MBAは本当に役に立つのか』(共著、東洋経済新報社)など多数。

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