
読解力は最強の知性である
1%の本質を一瞬でつかむ技術
読解力がある人があらゆるビジネスシーンを制する
「文章を読むのが遅く、内容も頭に入ってこない」
「説明を聞いても、要点がつかめない」
「人も気持ちがわからず、うまくコミュニケーションできない」
と悩む人は多い。
これらの症状の根っこには「読解力の低さ」が隠れています。
読解力とは、文章や発言の意味を正しく理解する能力。
意味だけでなく、その背景にある真意や意図までをも見抜く能力。
この読解力が貧弱だと、「書く」「話す」「判断する」「伝達する」「問題解決する」といった、あらゆるアウトプットで誤作動が生じます。
その結果、仕事や生活、人間関係が思うように運ばず、無駄な労力を要し、ミスやトラブルも頻発します。要するに、人生がうまくいかないのです。
一方、読解力のある人はどうでしょうか?
読解力のある人は、文章や会話から正確に内容を理解したり、物事の本質を瞬時につかむことができます。理解が早いだけでなく、それを伝達する力も高いです。
対人関係では、相手の気持ちや空気を適切に汲み取りながら、気持ちよい建設的なやり取りができます。
会議では複雑な議題をわかりやすくひもといたり、問題の本質をズバリ言い当てたりします。商談やプレゼンでは相手の言葉から素早くニーズをキャッチし、成約に至る確率を高められます。
その結果、「あの人は頭がいい」「理解力が高い」「仕事ができる人だ」という印象や評価を得ることができるのです。
つまり、読解力は、私たちの仕事や生活を含む人生を支えているOS(基盤システム)のようなものなのです。
では、どうすれば読解力を高められるのか?
それは、読解力が高い人の頭の中を可視化し、ノウハウ化することです。
そして本書の目的は、そのノウハウをあなたの頭の中にインストールすること。
本書を読み、実践することで、読解力は飛躍的に高まり、驚くほどの能力を発揮できるようになり、人生は劇的に好転することでしょう。
第1章 なぜ読解力は最強の知性なのか?
・読解力は知性を司る最強の能力だ
・読解力の低さはビジネスパートナーにとって致命傷である
・なぜ読解力が低下しているのか?
・読解力の3要素は「本質読解」「表層読解」「深層読解」
・ロジック(論理)とエモーション(感情)で読み解く
・読解力を高める5つの基本姿勢
・「問い」は読解力を高める最大のツール
[コラム1]「30分間読書法」のススメ
第2章 読解力の前提となる語彙力を鍛える
・語彙力のある人は読解力も高い
・読書に勝る読解力トレーニングはなし
・ジャンル別読書で戦略的に読解力を向上させる
・読書が苦手な人へのアドバイス
[コラム2]映画や小説で、多種多様な「人」に出会う
第3章 本質をつかむための論理力を磨く【本質読解】
・「本質読解」とは何か
・事例で学ぶ本質の見抜き方
・「アクティブ読解」で最速で本質をキャッチする
・多角的なアプローチで本質に迫る
・キーワード読解で本質をつかむ
・ファクトを見る目で本質をつかむ
[コラム3]本の読解の質を爆上げする「マイブック化」
第4章 「細かい関係性」を理解する【表層読解】
・表層読解とは何か
・まず全体を俯瞰する
・「幹」「枝」「葉」を把握する
・文章の構成パターンを見抜く
・文章読解のテクニック
・接続詞で予測し、把握する
・論理的な構造をつくる8つのグループ
・接続詞以外もチェックする
・語尾からニュアンスを読み取る
・意味段落から流れをつかむ
・【実践編】論理の崩れやズレを見抜く
[コラム4]「置き換え思考」で読解力を伸ばす
第5章 クリティカルに聴く・読む【深層読解】
・深層読解とは何か
・ニュアンスから読み取る
・「理解したつもり」を防ぐ
・人間関係における読解
・認知バイアスに注意する
[コラム5]日常生活で楽しむ「人間読解力」