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アフリカで誕生した人類が日本人になるまで

溝口優司:著者

700万年前に最初の人類でもある猿人がアフリカで誕生し、そこからさまざまな淘汰を繰り返しながら、ホモ・サピエンスへと進化する。そしてホモ・サピエンスはアフリカを出て、ユーラシア大陸に拡散し、ついには日本列島にたどり着く──それは、果てしない時空を超えた壮大な物語だ。

これまで日本人のルーツについてさまざまな説が論じられてきたが、人類学による最新の研究結果から、これまでの通説とは異なる新たな仮説が浮かび上がってきた。形質人類学研究における第一人者が、独自の切り口から日本人のルーツの謎に迫る!
序 章 日本人の顔と欧米人の顔は、なぜ”同じではない”のか?

第1章 猿人からホモ・サピエンスまで、700万年の旅
1 人類と類人猿の間にある一線とは?
2 1000~700万年前、最初の人類がアフリカで誕生した
3 美食の猿人は生き残り、粗食の猿人は絶滅した!?
4 猿人と原人、双方の特徴を持つホモ・ハビリス
5 原人はアフリカで誕生し、アフリカを出た
6 謎のホビット、ホモ・フロレシエンシス
7 ネアンデルタール人とホモ・サピエンスは、同時代を生きていた!
8 十数万年前、ホモ・サピエンスがアフリカで生まれた

第2章 アフリカから南太平洋まで、ホモ・サピエンスの旅
1 北京原人が現代中国人になった、わけではない
2 人類はいつ、どのようにしてアフリカを出たのか?
3 ホモ・サピエンスがヨーロッパにたどり着くまで
4 南下したホモ・サピエンスは、どのようにしてオーストラリアに渡ったのか?
5 シベリアからアラスカへ、渡ったのは氷、それとも海?
6 最後の未開拓地、南太平洋の島々

第3章 縄文から現代まで、日本人の旅
1 日本列島にホモ・サピエンスはいつ頃やってきたのか
2 最初に日本に来たホモ・サピエンスが、縄文人になったのか?
3 縄文人は、いつ、どこから日本列島にやってきたのか
4 背が高く、顔が長い弥生人
5 弥生人は、いつ、どこからやってきたのか
6 日本人はこうしてできた!
7 弥生から古墳時代へ、そして現代へ

著者: 溝口優司(みぞぐち ゆうじ)
1949年、富山県生まれ。国立科学博物館人類研究部長、理学博士。1973年富山大学文理学部卒業、1976年東京大学大学院理学系研究科中退/国立科学博物館人類研究部研究官、2009年より現職。『Shovelling: A Statistical Analysis of Its Morphology』(東京大学出版会)、『「日本人の起源―形質人類学からのアプローチ」新版古代の日本①:古代史総論』(角川書店)、『頭蓋の形態変異』(勉誠出版)など著書多数。

定価:803円(本体730円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2011年5月17日(火)
  • ISBN:978-4-7973-6128-5
  • サイズ:新書/1色
  • ページ数:192
  • 付録:-

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著者紹介

著者・溝口優司

1949年、富山県生まれ。国立科学博物館名誉研究員、理学博士。1973年富山大学文理学部卒業、1976年東京大学大学院理学系研究科中退/国立科学博物館人類研究部研究官、2014年より現職

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