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脳は見た目から逃れられない

和田秀樹:著者

「外見格差」は脳のせい!

「ルッキズム」が加速する残酷な脳と社会をどう生き延びるか――?

ルッキズムという言葉が浸透してきた今日。外見至上主義自体は遥か昔、古代エジプトから存在している。「人を見た目で判断してはいけない」といわれるが、私たち人間は「見た目で差別する」脳を持っているのだ。
しかし、しょうがないと片付けるには、社会はあまりにも残酷になりすぎた。

以前から外見に関するスラングはさまざま生まれていたが、現在の「顔整い」「カショオ(過食嘔吐)」「ビジュ」「爆美女」「スぺ120」「マンジャロ」という単語を目にしたことはあるだろうか。SNSが加速させた外見での差別が、過剰な整形だけでなく拒食症まで深刻化させている。

そこで本書では、外見で差別する脳のメカニズムを解説するとともに、現代を生きる私たちは外見至上主義社会をどう生き延び、自分とどう対峙していけばいいのかを解説する。

私たちは、「見た目が9割」の脳と社会を変えられるだろうか?

はじめに 「外見」から逃れられない……のは、あなたではなく脳のほう

第1章 男も女も「外見で判断する」私たち――時代の流れから外見至上主義を読み解く
・いつの世も美しさを求める人々――外見至上主義を歴史から読み解く
・「盛る」文化とルッキズム──SNS時代の外見強迫
・「外見至上主義」はなぜ生まれるのか──刷り込みとしての「美しさ」
・見た目による差別と「身だしなみ」の違い
・日本で唯一許されている「外見」差別
・「外見格差」は何をもたらしたか?――外見至上主義による弊害

第2章「外見格差」を肯定し続ける脳──美しさを求めるメカニズム
・美しさを感じるとはどういうことか
・赤ちゃんは美しさを感じるか?――美の感覚の発現と変化
・脳は「美しさ」から何を得るか
・美しさを感じている脳の落とし穴
・美しさの基準は誰にどう作られるか――美容とビジネス、文化の関係
・うつ病患者は「美しさ」に欲求を感じない

第3章 脳と人が嫌悪し恐怖する「醜さ」
・醜さへの嫌悪は、なぜ美しさへの憧れより強いのか
・なぜ日本人は「醜いもの」を排除したがるのか
・SNSが加速させる集合的嫌悪の暴走
・整形は恐怖からか、欲望からか?
・醜さのコンプレックスと自己肯定感の関係

第4章「脳」が肯定し「心」が否定する外見至上主義社会を変えられるか
・なぜ、「わかっていても変われない」のか
・多様性という「建前」と外見至上主義の矛盾
・制度が変われば、行動は変わる
・外見格差と女性差別の交差点

第5章 「見た目が9割」の脳と社会で、賢く生き抜く方法
・「人は見た目が9割」の落とし穴
・外見バイアスに流されないために個人ができること
・「見た目が9割」社会での上手な生き方 外見至上主義とどう向き合うか?
・「賢くなる」ことが外見差別への最大の対抗手段――外見で差別をする人間はただのバカ

定価:1,100円(本体1,000円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2026年8月7日(金)
  • ISBN:978-4-8156-4323-2
  • サイズ:新書
  • ページ数:256
  • 付録:-
  • ルッキズムという言葉が浸透してきた今日。外見至上主義自体は遥か昔、古代エジプトから存在しています。なぜ、私たち人間はこれほどまでに外見に囚われるのか。それを読み解くために、第1章では「外見至上主義社会」の歴史と流れを見ていきます。そして、そうした社会の中で起こる外見格差について解説します。

  • 「人を見た目で判断してはいけない」とよくいわれますが、外見差別をしているのは、私たちの心ではなく脳のしわざです。では、脳は“美しさ”をどう感じて判断しているのでしょうか? そして、その美しさから何を得ているのでしょうか。第2章では脳が感じる美しさのメカニズムと、「作られた美しさの基準」について解説します。

  • 人間は美しさに焦がれますが、それよりも強烈に「醜さ」を嫌悪する性質があります。そして特に日本人である私たちは、醜いものや異質なものを排除したがる傾向にあります。それはなぜなのでしょうか? 第3章では、脳科学や認知科学の側面で、脳が見にくさを嫌悪し排除しようとする仕組みや、醜さの嫌悪行動を増幅させるSNS時代の変容についても解説します。

  • 美を求め醜を嫌悪する脳のメカニズムについて知ったところで、第4章では、そうした外見至上主義の社会を変えられるかという点を検討します。わかっていてもかえられない脳や社会を変えられるとしたら、そのカギはなんなのでしょうか?

  • 「自分たった一人では、外見格差や差別のある社会など変えられるはずがない」と思う人もいるでしょう。それでは、私たち個人が、外見で人を判断しないためにはどうすればいいでしょうか。同時に、外見で差別してくる他人をどう考えればいいのでしょうか。最終章では、「ルッキズム」が加速し地獄と化した現代に疑問や嫌悪感を持つあなたに。外見差別で苦しんできたあなたに。外見で人を判断してしまう自分に嫌気がさしているあなたのために、賢く生き抜くひとつのヒントを紹介します。

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著者紹介

著者・和田秀樹

和田秀樹(わだ ひでき)
1960年、大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。精神科医。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェロー、高齢者専門の総合病院である浴風会病院の精神科を経て、現在、和田秀樹こころと体のクリニック院長。幸齢党党首。高齢者専門の精神科医として、30年以上にわたり高齢者医療の現場に携わっている。
主な著書に、『80歳の壁』(幻冬舎新書)、『70歳が老化の分かれ道』(詩想社新書)、『どうせ死ぬんだから』『みんなボケるんだから』(SBクリエイティブ)などがある。

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